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あと少しの人生を…

1: ☆2014/08/28(木) 09:12:20 HOST:kd114020174016.ppp.prin.ne.jp
「余命は持って半年というところでしょうか。」

母が泣く。

目をつぶると、蝉の声。

『おれは、死ぬのか―――。』

(^_^)/□☆□\(^_^)


こんにちは、巧です。

今 病気を患っております。

皆様にお届け出来る最期の小説になろうかと。
温かい目でご覧下さい。


2: ☆2014/08/28(木) 10:03:52 HOST:kd114020199157.ppp.prin.ne.jp
《あと少しの人生を…》



人間は死を覚悟したとき、何を思うのか。




2000年7月23日―――。


おれは、京都市に生まれた。

おれの名前は遠藤 聡。


えんどう さとしって読む。


事件があったのは、
中2になったばかりの夢がつまった、春の事だった。


最近、めまいが絶えない。
幼い頃から、体が病弱だった。

でも、このめまいはいつもと何か違う。

恐いし、何か失いそうな恐怖感がある。

暗くて、渦巻いていて。

小学生の修学旅行に行った、
淡路島の渦巻きみたいな。

一回はまると抜けない―――

同時に吐き気も覚えるし、耳鳴りも聞こえる。


貧血かなって思って、
しゃがみこんで 頭を下のほうに下げるんだけど
てんでだめ。

気分は悪くなっていくし、症状は悪化するしで
超大変。

もう嫌だな、って思うし。
喘息持ちだから、精神的にきつい。

大抵1時間くらいで良くなるんだけど
次はいつだろうって考えると嫌になる。


1年前から この症状が始まって
どんどん悪くなっていった。
それで今、この状態。

体弱かったら、全然いいことない。


スポーツしちゃダメだし
遊ぶのもダメ。

寝るのも一苦労だし、
病院に通うのもめんどくさい。

宿泊授業は担当の看護婦さんがついててウザいし
彼女なんか、絶対出来ない。

気、使うし。
第一、おれなんかの彼女になったら可哀想。


まぁ、母さんに話したら病院につれてかれた訳なんだけど。

こんな結果だとは思わなかった。

「若年性骨症炎、および内頭部亀裂
筋肉拡張皮膚炎、気管炎
左側の脳腫瘍。」

一通り病名言って、

「余命は半年ってところでしょうか。」

だって。
医者って冷静だよな。
目の前の患者が死ぬって言うのに
淡々と入院手続き渡しやがって。

母が泣く―――


遠くから、蝉の声が聞こえる。


これは、幻聴か?


ため息をつく。


「おれ、死ぬのか―――」


。・゜゜(続く)゜゜・。


3: ☆2014/08/28(木) 10:30:59 HOST:p221109141107.ppp1.prin.ne.jp
《あと少しの人生を…》


「おれ、死ぬのか―――。」


呟いた瞬間、涙が出た。


溢れるように、流れ出た。
自分が一番驚いた。


人間で体内にこんな水があるのかって。


病室で喚き泣く俺を
母さんは抱きしめ、
医者は冷たい目でおれを見、
看護婦はオロオロするばかりだった。



なんでおれなんだ、ちきしょう。



おれだって、夢ぐらいあるさ。



一生に一度くらい、家族の他に
愛せる人が欲しかったよ。


どうしておれなんだ。



むなしさと同時に怒りが込み上げた。

どうして、おればっかり狙うんだ。


神様。


そんなにおれの存在が気にくわねぇか?



死ぬよ。



運命は受け止める。


たださ、最期だけお願い聞いてよ。



愛って言うものを、教えて下さい。


幸せになって、愛に包まれて死にたい。

それがおれの願いです。

失うもの?

すげぇ、いっぱいあるよ。
んなもん、片手じゃ足んない。


でも、これが人生。


これが運命。


果てしなく続いて、幸せばっかりな訳がない。


おれの人生は暗いんだ。

不幸の塊で、道がプツンと切れる。

前が見えなくて 泣けば泣くほど
むなしさを感じる。

運命って残酷だな―――

ホントに。



。・゜゜(続く)゜゜・。


4: ひろし (8taN1JUwdY)☆2014/08/28(木) 10:48:58 HOST:eatkyo018109.adsl.ppp.infoweb.ne.jp
 最期だなんて言うんじゃない。それを言うのにはまだ早すぎる。
 お前なんかに何が分かると思うだろう。
 だが言わせて欲しい。







 そんなネガティブな考え方をしていると、あと半年なんてとても持たないよ。
 精神が肉体に与える影響ってのはすごいもので、生きたいと強く望めば肉体もある程度ついてきてくれる。でも、もう良いやなんて思っていたら肉体はみるみる弱っていく。
 闘病なんて言葉があるけど、本当に闘いなんだ。抵抗力と病気とで、闘っているんだ。
 そりゃあ、病気がとても重いものなら、抵抗力が幾ら頑張ろうといつかは負ける。
 でも、「生きたいと強く望む心」というシンボルがあると、体はやる気を出して懸命に戦ってくれる。
 戦国ものの物語によくあるやつ、負けてた方が、ある人の掛け声で一気に盛り返して再び奮闘するってシーン、見た事ないかな?
 まさにあれ。勝つぞという意志が皆を強くするんだ。
 勝てるか、じゃない。勝ちたいか、なんだ。
 だから、そんなにあっさりと倒れたりしないでくれ。
 まだあなたは闘える。全身を管に繋がれて、完全に生命が断たれるその瞬間まで、諦めちゃいけない。


5: ひろし (8taN1JUwdY)☆2014/08/28(木) 10:53:24 HOST:eatkyo018109.adsl.ppp.infoweb.ne.jp
きれい事、もの知らず、何とでも言えば良い。
どう受け止めるかは貴方次第。


6: ☆2014/08/28(木) 11:24:17 HOST:kd114020172019.ppp.prin.ne.jp

ひろしさん

きれいごとなんてバンバン言ってください。

ひろしさんが熱い思いを語って下さって、
感謝しています!

おれが物語の裏を読めていないということなんで!

これを最後の小説にするのは
病気で更新が思うようにいかず、
読者の皆様に迷惑をかけているからです。

主人公がネガティブなのはそういうキャラだから、
ですね。

これから生きる力を身に付けていく
っていう話なんです…

応援お願いします!

アドバイス、ありがとうございました!


7: ひろし (8taN1JUwdY)☆2014/08/28(木) 13:57:51 HOST:eatkyo018109.adsl.ppp.infoweb.ne.jp
正直びびりました。
病名などがあまりに詳細に書かれているものだからてっきり…
迷惑だなんて、そんな新聞の4コマじゃあるまいし、毎日毎日更新するものじゃないと僕は思うんですね
更新を急ぐあまり作り込みが甘くなってしまう方が、読み手としてはかえって残念な気分になりますよ。

ちょっと大袈裟で上から目線過ぎたかなと反省しています。
すみませんでした。続き楽しみにしてます。


8: ☆2014/08/28(木) 16:57:27 HOST:p221109164016.ppp1.prin.ne.jp
ひろしさん


そうですか?

一応 おれの病気は肺結核だけです。

息の呼吸に問題がありますが
死ぬような事はないとおもいます!

楽しみにして頂いている方もいるんで…

あと、荒らしの方とか…

おれは傷ついてもいいんですけど、
読者の方が注意してくれるのも
あちらからしたら、主の役割ですし…

嬉しいんですが、気を使ってしまって…

すみません。

応援ありがとうございます。

これからもアドバイス、お願いします。

超頼りにしてるんで…笑


9: ☆2014/08/28(木) 17:32:07 HOST:p221109138206.ppp1.prin.ne.jp
《あと少しの人生を…》

入院してから一週間がたった。


脳腫瘍が原因で頭の毛はすべて抜け落ち、
頬も痩けた気がする。


実際、体重は減ったし 体も小さくなった。


おれの頭には母さんの手作りニット帽がのった。


黒い感じの紺色。


おれの人生を色で例えたら、
こんな色だろうなって思う。


暗くて、壁ばっかりの。

大抵おれは、
壁が見えたらあきらめてしまって役に立たない。


そういう“やくたたず”の自分が大嫌いだ。

病気を聞いた時、
自分の不幸に腹が立ったけど
母さんにも悪かったなって思った。


お腹痛めて産んでくれただろうから、余計に。


弟の時間の倍はかかったらしいからびっくりだ。


ホントに感謝する。


病気の事を知りながら、
おれに泣き顔を見せずに笑顔ばっかり。


疲れないのかな。

なんて…


母さんは、ちゃんとおれの死を受け止めた。

おれの小さい頃の写真や話で
よくおれを笑わせる。


看護婦も看護婦で明るく笑ってくれる。

仕事だからだろうけど。


明日から、ひまわり教室で勉強する。

小学組は朝顔教室らしい。

ひまわりっておれが一番好きな花。


病室にも飾ってあるし。


なんか、パッてするじゃん。

太陽みたいで、背が高くて。

前ばっか向いてて―――


良いなぁって思うから、ちょっと憎いんだけど
悲しいとき元気をくれる花だ。


母さんがじいちゃんの畑から
とってきたやつで 自然の恵みを持って生まれてきたのか、黄色が濃い。


暗い病室が明るくなった。

家族は、みんな来てくれた。

父さんも、母さんも、幼い弟とか、
身近な人から血の繋がりがあるのか、
ないのかくらいの遠縁の親戚まで来た。


弟は2歳で、おれの死を知るには早すぎる。


少しずつ、時は流れだして運命のカウントダウンは始まっている。


おれは、自分の人生を見直すために
この小説を書くことにする。


。・゜゜(続く)゜゜・。


この話はフィクションです。


10: christian louboutin discount HP☆2014/08/28(木) 20:04:58 HOST:d7056.dc.unit-is.com
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11: ☆2014/08/28(木) 20:54:25 HOST:p221109137018.ppp1.prin.ne.jp
Christianloudoutindiscountさん
すみません、あまり意味がわかりません…

単語を常々書かないで下さい。

クリスチャンとか割引だなんだ、
わかりませんが…

感想なら日本語で…

バカなんでわかりません…
すみません。

お手数かけます。


12: ひろし (8taN1JUwdY)☆2014/08/29(金) 00:03:03 HOST:eatkyo018109.adsl.ppp.infoweb.ne.jp
>>10
荒らしですね、どこかのアウトレットストアーのWeb広告をコピペしたんでしょう。
こういう全く関係ない英文を貼るやつは荒らしと思って良いですよ。


13: REN (mygAWRCTDY)☆2014/08/29(金) 06:35:06 HOST:i121-117-120-111.s41.a020.ap.plala.or.jp
巧ーー!

来た!

最期じゃない、最後だよ!生きることに自信を持たなければ、
それで終わりだ!


巧、お前は「巧」に憧れてNameを巧にしたんだろ?
ならさ、あの「巧」みたいに自信家で前向きになんなきゃね!

こっちにも、これから来る。頑張れよ!
応援してる


14: ☆2014/08/29(金) 10:20:59 HOST:kd114020194098.ppp.prin.ne.jp
ひろしさん
マジですかっ!? 
ありがとうございます…


REN
マジで感謝する( ノД`)…巧はちょっと演じにけぇ… 


15: ☆2014/08/29(金) 13:22:11 HOST:kd114020189239.ppp.prin.ne.jp
《あと少しの人生を…》

「はーい!では向かいます。
ひまわり教室に出発進行!」

看護婦さんの妙なテンションで始まった朝。


………。


もう、ガキじゃないんだからやめてほしい。

って言うのがおれの本音。
だけど、そんなこと言おうにも言えず…


ひまわり教室はおれの病室の階の下にあった。


ちなみにおれの病室は402号室。


ひまわり教室は3階。

廊下の隅に位置するちょっと暗めの部屋だった。


中に入ると机がふたつ。


片方にはおれが座った。


木の机が懐かしい。


匂いが鼻を突き抜けた。




次の瞬間―――




「ガラッ!」


勢いよく入って来たのは、女の子だった。


何も言わずに、おれの隣にドスッと座る。


頬杖をついて窓の方を見、おれを見ようともしない。 

もちろん話しかけない。


静まり返った教室から抜け出そうと
看護婦は

「そろったね!せっ先生読んできまーす。」

なんて、裏返った声を出す。


立ち込める沈黙。


初めに見たとき、綺麗な奴だなって思った。


黒い髪が肩まで伸びてて、肌も白い。


目もおおきいし、スタイルも良い。


ただ残念なのは態度と―――





そばかす。





綺麗な顔に、泥水が飛んだようなそばかすがあった。


細かく見ていると、
不意にこちらを向いた少女と目があった。




時が、一瞬止まった。




かのように思えた、つかの間。


先生が入ってきた。


「やっと、ひまわり教室も二人になったね〜

それじゃ、はじめようか。
先生の名前は、かしわだって言います。

漢字で書くと…」


黒板に向かい、


おおきいな文字で


柏田


ってかいた。


綺麗な顔立ちの先生で背が高く、
シュッとしている。


洒落たスーツを来ていて
いかにもって感じのメガネをかけている。


柏田先生は少女の方を向いて、
優しい眼差しで自己紹介を要求した。


「………――花形、ひまわり。
よろしく。」


ここまで聞いてビックリした。


ひどい声だったのと、珍しい名前だったのと。


ありがちな表現だけど、
しゃがれたカラスや
魔女より、もっとひどい声だ。



ちょっと気の毒に思いながら、
彼女の方を見た。


彼女も自分の声が嫌なんだろう。


火照った顔で、うつむいていた。


さすがに可哀想になっておれは言った。


「ひまわりって良い名前だね。」

と―――


すると、少女はビックリしたように
こちらを見つめ、やっぱりしゃがれた声で小さく


「ありがと。」


と呟いた。



。・゜゜(続く)゜゜・。

この話はフィクションです。


16: ☆2014/08/29(金) 15:22:49 HOST:kd114020175189.ppp.prin.ne.jp
《あと少しの人生を…》


花形 ひまわり―――


アーモンド形の瞳の彼女は、
ダミ声でそう言った。


あれ以来 ほとんど話さないけど、
それは、お互い通じあっていたから。



先生は課外活動って言って、
夏祭りにつれてくれたりした。


ひまわりも楽しそうにしていた。



ひまわりの笑顔を思い出しながら、
おれはお気に入りの場所に向かった。



そこは 屋上。


患者用のベッドシーツが干してあって、
青い空に映える。


おれは決まって、昼飯を食べてからここに来る。


雨の日の顔や


今日のように晴れた日の顔。


日に日に 新たな発見を見つける。


屋上の右側にベンチがあって
おれはいつもここで、ジュースを買って飲む。


白いシーツが 気持ちを整理してくれているみたいで、とても気持ちい。



ほら、今日も誰一人いない。


空を見上げて、
カタツムリみたいな雲を見つけた時
すぐとなりで声がした。


「何が見えるの?」


その声はひどく汚く、かすれていた。



花形  ひまわり。



あえて おれは横を向かずに上を向いたまま答えた。

「世界を見てる。」


なにも話さず、
ひまわりは懸命に空をにらんでいたけど
無邪気に笑って言った。


「なんにも見えないよ。」

おれはちょっと笑って、

「おれにしか見えないよ」
と答えた。


フンッと鼻をならして横を向いたので
怒ったかなと思ってひまわりの方を向いたら、
不思議そうな顔をしてた。

「聡にしかみえない世界があるんだ。」

続けて

「聡、綺麗な声だよね。」
消えそうな声で呟いた
ひまわりの手は震えていた。


「いろんな声の人がいるよ。」

はげまそうと思って声をかけた。


ひまわりの声は、良いと思う。


日本人の中でも、良い声の人なんてあまりいない。


だから、おんなじような声の人が多い。


みんなと違う方がおれは良い。


「私の声は、汚い。
自分の声が嫌いだから、おしゃべりも嫌い。」


その声が震えていたので顔を見ると
案の定 泣いていた。


「今、話てんじゃん。
泣くなよ。」


それでも、涙は頬をつたり、
ひまわりの拳に落ちる。

「泣きたいときもあるんだよ。
それに、聡だったら私 いっぱい話したい。
笑わないでしょ。
私の声。」



ドキンッ



心臓がうごめく。


まずい、発作だっ…


息が荒い。


目の前が暗くなって…


目をつぶる前に見えたのは、
ひまわりの顔と看護婦さんと
消えかけの飛行機雲だった。


。・゜゜(続く)゜゜・。

この話はフィクションです。


17: (pkixttZ/M.)☆2014/08/29(金) 18:58:42 HOST:180-146-236-63f1.kyt1.eonet.ne.jp


〒,巧 様


初めまして、澪(レイ)と申します。
巧 様の、『野球なんか嫌い。』、読ませて頂いております。

花形 ひまわりさんの件を読み、巧 様は『心の美しさ』を理解していらっしゃるのかなと思いました。
容姿・声に関わらず、どれ程の『美』を持った人物でも、
心によってはそれだけで、美しさを損なってしまうものなのでしょうし。
『改善』する事もできますけれども……ね。

……すみません、これこそ綺麗事でしょうか(苦笑)

それでは、更新、応援しております。


ではでは。


18: (pkixttZ/M.)(sage)☆2014/08/29(金) 19:02:44 HOST:180-146-236-63f1.kyt1.eonet.ne.jp


すみません、『野球なんか嫌い。』でなく、
『野球なんて嫌い。』です。
スレッドタイトルを間違えるという失態、お許し下さい。



19: ☆2014/08/30(土) 08:22:48 HOST:p221109161060.ppp1.prin.ne.jp
澪さん
いえいえ、ありがとうございます。
綺麗事より悪口の方がよっぽど嫌ですから。
ひまわりの件、温かく受け止めてもらえて
感謝しています。
これからも応援よろしくお願い致します。


20: ☆2014/08/30(土) 08:43:37 HOST:p221109154106.ppp1.prin.ne.jp
《あと少しの人生を…》


ピッ…ピッ…ピッ…ピ―――


おれの体を繋ぐたくさんの管。


目を開けると そこはおれの病室で誰もいない。


「はぁ。
あいつに知られるのも時間の問題だな。」


ひまわりに病気を知られたら、
あの幼く見える笑顔を見れなくなるだろう。


おれはあの笑顔から元気をもらう。


いつも


いつも



名前にふさわしい 明るい笑顔を奪いたくない。


ふいにドアが音をたててあいた。


ひまわり、だった。


ひきつった顔をほころばせ、
おれに近寄る。


「聡、起きたんだ。」


やっぱりそのかすれた声は震えてて、
消えそうになっていた。


「ああ。今、目が覚めた。」


言いたいことは。


わかっていた。


聡 なんの病気なの?


だろう。



はやく聞けよ。


どうせ、おれから離れるに決まってる。



「そっか。
ありがとね、私の話聞いててくれて。」


胸をつかれた。


「私、嬉しかったんだよ。弱み見せたら、
聡が離れて行っちゃうって思ってたから。」


汚いその声は、なぜかいつもより
澄んで聞こえた。


窓の外で雨が降りだした。

おれのかわりに泣いてる。

黒い空が 黒いマントのように翻し、
雨も黒い雲に反射してか、濁ってみえた。


しばらく、何も言わなかった。

二人とも。


沈黙を破ったのは おれだった。


「おれさ、あと半年しか生きれない。
余命宣告されてんだ。」


淡々と語ろうと思ったのに、
声が霞んだ。


ひまわりが目を見開き口を開けた。


聞きたくない。


離れていくな。


お願いだ。


神様―――


。・゜゜(続く)゜゜・。

この話はフィクションです。


21: ☆2014/09/01(月) 18:11:54 HOST:kd114020181180.ppp.prin.ne.jp
《あと少しの人生を…》


今までありがとな。


おれの隣で 笑ってくれて。


ありがとう


こんなおれを愛してくれて。

嘘つきなおれを…



頭の中がぐるぐる呻く。


発作の時とは違って、心臓が痛いくらいに
波打っている。


ひまわりが口を開いた。


「聡、私のこと 好き?」

「うん。」

考えるより先に うなずいた。


答えに満足したように、ひまわりは笑う。


「私も大好き。
救われたこともあったし、なによりも
暖かい大切な人だって思ってる。」


息が出来なかった。


目を大きく大きくしてひまわりを
見つめるおれを一瞥して


「なによりも愛しい人だから。
聡がどんな人でも私は良い。」



ガラガラ声で必死に言ってくれた
彼女に感謝したい。


勇気のないおれを殴りたい。


再度 涙を流すおれを優しく包むのは
やはり、ひまわりの笑顔だった。


短時間で人はこんなにも変わるのか。







向日葵の花は 日が落ちると落ち込んだように
下を向く。


ひまわりも同じで。

彼女は日光を浴びている時だけ
明るかった。

雨の日は悲しそうに空を見上げ、
曇りの日は愛しそうに晴れを思う。


晴れの日は嬉しそうに嬉しそうにして
きらきらの笑顔を惜しみ無く振り撒いた。









俺らが付き合って、1ヶ月と2日がたった。










その日は曇りの日。



ちょっと曇った顔のひまわりにおれが笑いながら言った。


。・゜゜(続く)゜゜・。

この物語はフィクションです。


22: ☆2014/09/20(土) 10:47:33 HOST:p221109158246.ppp1.prin.ne.jp
《あと少しの人生を…》

「今日、二人でどこか行こう。」


ひまわりの顔が輝いた。

光があふれでて、おれは眩しそうに目を細める。

綺麗だ。


守りたい。


そばにいてほしい。


離したくない。


暖かい。


そんな笑顔だった。


その笑顔は一瞬にして曇った。

訳を聞くと

「だって、聡。体が……。」

余命宣告なんてされなかったら良かったのに。


ひまわりにこんなに気を使わせてしまう。


心配させてしまう。


そういった気持ちの反面、とても嬉しかった。


ひまわりがおれを心配してる。

気を使ってくれる。

何より大事にしてくれている。


だから、おれはお前のためになにかしたい。


愛してやりたい。

恋人同士になったのに、彼氏っぽいことを
してやれない。

ひまわりは純粋で、明るくて綺麗な人だ。


僕らはこの世界の何万分の1の確率で出会い、
何億分の1の確率で愛し合った。



おれはひまわりに恩返しがしたかった。


大好きだから。




「大丈夫。最近体の調子いいんだ。
ひまわりのおかげだな。」

にっと笑う。

ひまわりも納得したけれど、

「無理しちゃイヤよ。」

と何度も繰り返した。


親と医者の許可をとり、
どこに行くかとか何時に帰るかを伝えた。


子供じゃないんだし、大丈夫。


って思ったけど。
そんなけ愛してくれてるってことだよな。


病院の前で待ち合わせて、おれは病人服を着替えた。

あんまり派手なのは嫌だから、
ふつうに迷彩柄のシャツとジーンズ。


ちょっと細めでかっこいいんだ。


大人って感じ。

おれはひまわりをまたせては行けないと思って
エレベーターを使わず、非常階段を走って降りた。


息が切れて 苦しかったけど大丈夫。


自動ドアをくぐり、ひまわりを視界にとらえる。



ドクンッ







息を飲み、見つめる。


フワッと甘い風が吹き、
彼女の柔らかな髪が揺れる。


心臓の音が耳の奥で鳴り響く。



時が止まり、彼女の回りだけ
ふわりふわりと風が舞っていた。






。・゜゜(続く)゜゜・。
この物語はフィクションです。


23: ☆2014/09/21(日) 17:04:02 HOST:p221109149091.ppp1.prin.ne.jp
《あと少しの人生を…》


腰まで伸びた髪。


見慣れたはずなのに、煌めいている。


澄んだ瞳。


吸い込まれそうに深い、綺麗な黒。


白い肌。


透明で、繊細で触れただけで雪のように溶けてしまいそうだ。




「にっ、似合ってる…かな?」


声だけはいつもの汚い声。

少し安心する。


「ああ。綺麗過ぎてビックリした。」


「えへへ、そう?
ありがとう。聡もかっこいい。」


ひまわりの声はガラガラで掠れて、汚い。


なのに、耳に心地よい。


優しく 撫でるように

音楽を 奏でるように

指先で 触れるように



心地よい。


俺は生きていて良かった。

こんなに綺麗な人に出逢い、
同じ時を過ごす。


すごいことだと思う。


光栄なことだと思う。


神のように整った顔立ちの彼女だ。



「行こうか。」


赤い顔を隠しながら 無造作に手を繋ぐ。


「ん?
そうだね!早くいこっ。
何しようか?」




心地よい声が 曇り空まで届いたのか、
雲の間から光が差し込んだ。


それはまるで ひまわりの笑顔のように
綺麗で美しく、繊細だった。


。・゜゜(続く)゜゜・。


この物語はフィクションです。


24: ☆2014/09/28(日) 18:05:21 HOST:p221109154012.ppp1.prin.ne.jp
《あと少しの人生を…》


「私…はじめてこんなに人、見たかも知れない。」


「ああ、俺も…」


見渡す限り人。


蟻のようにせかせかと働く者もいれば

ダンゴムシのように丸まって道行く人から
金をもらっている者もいた。



人間は小さく、繊細で、愚かだ。

世界の流行に流され 果てに餓え、
宇宙の奴隷のように働く。

人生は自分で決めると 格好をつけて言うものの
人の人生は決まっている。

鳥の糞が頭にクリーンヒットするのも運命だし、

君が恋をしてフラれるのも運命だ。


この世に偶然なんてない。

俺たちは 人間の無防備さにあきれた。

と同時に感動し、困惑した。


俺が病気になったのも運命だったのかもしれない。


俺は通り過ぎる人々を見ながら
はじめての考えに頭を悩ませた。



。・゜゜(続く)゜゜・。

この物語はフィクションです。
短いですがすみません。


25: ☆2015/04/09(木) 17:01:32 HOST:144.168.218.133.dy.bbexcite.jp
あげます

26: ☆2015/04/09(木) 17:28:20 HOST:144.168.218.133.dy.bbexcite.jp
《あと少しの人生を‥》

「聡、離れないでね」

ひまわりが手をギュとつかむ。

柔らかい肌触りにドキリとしながら
ひまわりをみる

不安と期待に溢れた目

クスッと笑って握り返す。

「うん。
離れないよ。」

ひまわりは顔を赤くして背けた。



27: ☆2015/04/09(木) 17:28:20 HOST:144.168.218.133.dy.bbexcite.jp
《あと少しの人生を‥》

「聡、離れないでね」

ひまわりが手をギュとつかむ。

柔らかい肌触りにドキリとしながら
ひまわりをみる

不安と期待に溢れた目

クスッと笑って握り返す。

「うん。
離れないよ。」

ひまわりは顔を赤くして背けた。



28: ☆2015/07/26(日) 19:52:50 HOST:177.225.100.220.dy.bbexcite.jp
久しぶり

アゲる!

また来ます


29: ☆2015/08/14(金) 11:00:05 HOST:177.225.100.220.dy.bbexcite.jp
《あと少しの人生を…》

それにしても,だ。

都会馴れしていない二人が滑稽すぎて笑える。


「どこ行こうか?」

正直、この群から離れれば、どこでもいいのだが……

「映画行こうか……」


なんとか返事を返し、ひまわりの手をつかんで歩く。



「映画すごかったね〜!音がおっきくてびっくりしたよ!
画面もキレイだし」

興奮したようにはなす、ひまわりに愛おしさが、込み上げる。

手を握ると、ビックリしたように俺をみて笑い 握り替えしてきた。


愛おしい。



こんな風になるんだ。


俺のものなのに、もっと俺に夢中にさせたい。

独占欲?みたいな

一生恋しなくていい。

俺だけをみてほしい。

だからさもっと、生きたい。







神様



お願いだ


ひまわりと………


もう少しだけでも………





30: ☆2015/08/16(日) 12:56:11 HOST:177.225.100.220.dy.bbexcite.jp
《あと少しの人生を…》




「これが噂のアレですか!」


ひまわりがはしゃいで言う。




目の前には、カフェ。 


「うん。入ろ?」


手を引っ張って、中に入る。


「わぁ!」



瞳が輝き過ぎていて、まぶしい。


光が消えて、君がいなかったらどうしよう。


ちゃんといるのを確認するために、ギュッと手をにぎる。




席に着くと、マスターが飛んできた。


「久しぶりだな!元気か?」



ひげが濃くて、クマみたいな人だ。



奥さんがとてもきれいで、店は二人で営んでいる。




「はい。雰囲気変わんないですね。」

 


ふと、ひまわりをみると…




目の前のクママスターにおびえていた。


「だいじょーぶ。優しいから。」


まだ、警戒しているひまわりにちょっと笑う。


「俺がいんだろ?だいじょーぶだって。」







31: 加奈子☆2015/08/19(水) 22:48:35 HOST:177.225.100.220.dy.bbexcite.jp
すごいね〜!
頑張って!
続き待ってるよ〜


32: ☆2015/09/19(土) 16:38:50 HOST:s954168.xgsspn.imtp.tachikawa.spmode.ne.jp
サンキュー
また来てな笑


33: ☆2015/10/27(火) 19:21:34 HOST:29.139.210.220.dy.bbexcite.jp
あげます。

34: ゆか☆2016/07/31(日) 18:14:27 HOST:153.6.137.133.dy.bbexcite.jp
うぇーい笑ψ(`∇´)ψ

35: ☆2016/09/22(木) 15:40:22 HOST:p221109136132.ppp1.prin.ne.jp
《あと少しの人生を…》

コーヒーと紅茶、ケーキを頼んでひまわりと向かい合う。


夢みたいだった。


この夢が覚めなきゃいいのに。



カフェのテーブルは檜で出来ているため
自然の香りがすごい。



ひまわりは胸いっぱいに吸い込んで笑顔をみせる。


「すごいね、いい匂い!
いつかほんとの森に行ってみたいね。」


「そうだな。」


俺もにっと笑って返す。


ふっとさみしさがよみがえる。


いつか、か。


そこには俺もいるのかな。

あと少し。


こいつといられる時間


俺が精一杯やれる時間








ただ、病気にならなきゃこいつに出会えなかった。


後悔だけはしたくない。


きっと俺は笑って死ぬ。


ひまわりは多分 俺の手を握って泣くんだろう。


そしたら俺は言ってやろう。





「俺は笑ってるお前のほうが好きだよ」


って。




36: ひふみ (C.yAo.oNoU)☆2016/09/22(木) 17:15:33 HOST:121-87-22-108f1.nar1.eonet.ne.jp
凄いですね!言っちゃいけないかもと思いますが…病気の人の気持ちをとてもよく分かっていらっしゃるんですね!ひまわりちゃん可愛いです!恥君とお似合いですね♪頑張って下さい!

37: ☆2017/11/21(火) 16:47:10 HOST:207.84.102.121.dy.bbexcite.jp
ひふみさん
ありがとうっ!笑
久しぶりの更新だけど読んでくれたら嬉しいな、
これからもよろしくな(⌒▽⌒)


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