| なーんて考えながら部屋でボーッとしていたら いつの間にか僕は眠ってしまっていた。
僕は夢を見た。
霧が深くて自分の足元さえもよく見えない世界に迷い込んだよう。
何の気なしに歩いて行くと、やがて目の前には巨大な扉か現れた。
そしてその扉の前には誰か立っていた。
見覚えのあるようなそのシルエットに近付いて行くと、そこにいたのはやはり見たことのある姿。
靖史「桃葉ちゃん……」
少女「ん? ……何の用だ小僧」
その口調からして、少女はどうやら人違いだったようだ。
しかしその少女の見た目からは予想もつかない言葉に靖史は首をかしげる。
靖史「君は……誰?」
少女「我はこの扉を管理する守護者」
靖史「扉を?……この扉の向こうには何があるの?」
少女「お前に覚悟はあるのか?」
靖史「は?……何の?」
少女「世界の混沌を引き起こさんとする魔物と戦う覚悟だ」
靖史は頭をかきながらクスッと笑った。
靖史「フッ、変な夢だなぁ。 魔物と戦うなんて厨二病じゃん。ま、僕はまだ1年だけど」
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