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。゜。_先輩、僕はあなたが_。゜。

1: 玲奈☆2015/03/26(木) 11:15:05 HOST:softbank126117231007.bbtec.net



__4月__
僕はあなたに恋をした。 もっと一緒にいたいと思った。
恋を知らなかった僕にとって、あなたは僕のすべてだった。
1年もこの学校にいたのに、なんで先輩に気づけなかったんだろう。


__5月__
一緒の委員会に入れた。部活は違ったのが少し、とても残念だった。
けれど水曜日の放課後は、図書委員の名目で、一緒に図書室に居れた。
その時間が、とても楽しかった。


__6月__
梅雨の日。 傘を忘れた先輩を、僕が家まで送って行った。
先輩の家は遠くはなかったけど、緊張のせいで、手汗がすごかった。
先輩が最後に笑って、バイバイと手を振った姿が、忘れられない。


__7月__
定期テスト。先輩は僕に勉強を教えてくれた。
順位は、下から数えた方が早かった僕だけど、先輩はキッチリと教えてくれた。
おかげで、20位以内に入れた。報告した時、先輩も喜んでいた。


__8月__
先輩の友達に誘われて、先輩たちとプールへ行った。ナイス友人。
初めて見た先輩の私服姿は、可愛すぎて直視できなかった。
その帰り際、今度は二人で行く約束を取り付けた。


__9月__
体育祭の期間に入った。同じ委員会に入っていたので、準備の時も一緒に入れた。
心臓が、色んな意味で死にそうだった。この気持ち、同じだったらいいのに。


__10月__
プールの時の約束で、2人で遊園地へ行った。
久しぶりの遊園地ではしゃいでいる先輩は、すごく可愛かった。
先輩に可愛いですねと伝えると、顔を真っ赤にして怒っていた。


__11月__
先輩の誕生日を、みんなで過ごした。
僕はその時、ネックレスを渡した。みんなに冷やかされて、恥ずかしかった。
だけど先輩は、ありがとうと笑って、それを付けてくれた。


__12月__
クリスマスは、先輩と過ごした。
先輩は、誕生日プレゼントに渡したネックレスをしてくれた。
この日人生の運を、使い果たしたと本気で思った。


__1月__
初詣にみんなで行った。
僕は、『先輩とずっと一緒に入れますように』と願った。
先輩は、なんて願ったのだろうか。


__2月__
バレンタインデーに、図書室でチョコを貰った。
誰もいなかったので、嬉しすぎて、その場で食べてしまった。
食べ終わって先輩を見ると、隣で寝ていた。そんな先輩に僕は、キスをしたんだ。
先輩の唇は、柔らかかった。これは、先輩には内緒。


__3月__
先輩の卒業式に、僕は告白をした。
だけど、声で言うのは恥ずかしいから、『好きです』の4文字を書いた手紙を渡した。
すると先輩は、嬉しそうにもらって、教室に戻って行った。
途中、少し先輩からのコタエが怖くなって、教室を覗くと、先輩が僕の手紙を、破いていた。
笑い、ながら。周りには、先輩たちの友達もいた。その人達も、笑っていた。







その時からかもしれないね先輩。









先輩、僕はあなたが______________________________________________。


2: 玲奈☆2015/03/26(木) 18:10:46 HOST:softbank126117231007.bbtec.net


☆ご挨拶

初めましてorこんにちわ。皆さんご存知、玲奈d⦅殴
おふざけはこの辺にして、謝罪を。

申し訳ございませんっ。またまた掛け持ちを、してしまいました。
こんな最低野郎の小説を読んでくれる人、大募集!←

そして読んだら是非、コメントください!← 
コメント待ってまぁっs⦅殴

タイトル〔。゜。_先輩、僕はあなたが_。゜。〕
この最後にくる言葉は、是非ともご想像でお願いします。
いやぁ、一体何がくるのか、見物ですねぇ。(笑)

キッチリと更新させるので、これからよろしくお願いします。



3: 玲奈☆2015/03/27(金) 18:55:33 HOST:softbank126117231007.bbtec.net


 キャスト



✚相川 夕希  (YUKI−AIKAWA)

*佐伯 夢愛  (YUA−SAEKI)

*川岸 舞花  (MAIKAーKAWAGISI)

*椎名 姫奈  (HINAーSIINA)

✚羽場崎 冬馬 (TOMAーHABASAKI)



✚日比野 啓  (KEIーHIZBINO)

✚篠塚 修二  (SYUUZIーSINOHARA)




4: 玲奈☆2015/03/27(金) 19:19:04 HOST:softbank126117231007.bbtec.net
第1章  【会いたくない人との最悪な再会】


「ふわぁ。」


軽く欠伸をして、僕は家を出た。
少し、冷えた日の今日は、僕が高校生になるための式がある日だ。
その名も入学式。僕の名前は、相川 夕希。
女みたいなこの名前が、小さい頃からコンプレックスだった。

だから、その名前を大好きになるなんて、考えていなかった。
なのになっちゃったんだよね。大好きに。

佐伯 夢愛≠サの子が原因で。
いや、その子は失礼か。なんてったって、先輩だ。

佐伯先輩。そう呼んだ方が良いだろう。


「おっはよーーっ、夕希ちゃん!」

「ぃって。んだよ、川岸。」

「べっつにぃ〜。ただ、目の前に背中が見えたら、叩きなるのが女の本望。」

「そーですか。」


今僕の背中を、おもっきし叩いたのが、川岸 舞花。
世に言う幼馴染みって奴で。
だけど残念なのことに、彼女とは付き合ってもいないし、好きでもない。

ただ親と仲が良くて、小さい頃一緒に遊んでいたってだけ。
川岸は僕のことを『夕希ちゃん』と呼ぶが、僕は普通に川岸だ。
そんなもんよ?普通。

だから無論、初恋が彼女というわけでもない。
僕の初恋は、中学2年の始業式。今でも懸命に、ハッキリと覚えている。
クラス替えの、この名前をからかわれていた時だ。ある人が突如現れたんだ。



『なぁに? あんたたちの趣味は、弱い者いじめ?』

『私はその名前、すっごぉぉぉぉっく、カッコイイと思うけど?』

『あんたたちの何倍も、何ばぁぁぁぁぁぁぁぁいもっ!』



仁王立ちで大きく出た彼女こそが、佐伯先輩。
後ろで長く結んだポニーテールを、ふわりふわりと揺らしていたのが特に印象深い。
それで、彼女を見たとき出てきた言葉が、カッコイイ
と、同時に、可愛い≠セった。

両手を広げて、僕の名前のカッコ良さを手で表現する彼女は、愛らしかった。
それで、好きになてしまったと。
今まで恋とは無縁だった僕だけど、すぐに分かった。









________________________________________これが”恋”なんだ、と。


5: 玲奈☆2015/03/27(金) 19:52:07 HOST:softbank126117231007.bbtec.net
第1章  【会いたくない人との最悪な再会】


それでまぁ、仲良くしてもらって、1年間は一緒に過ごしていた。だけど、今覚えばすごく短く感じた。
なんで先輩のことを、1年の頃から知らなかったのか。すごく後悔した。
だから僕は、この先輩と後輩≠ニの関係から一歩を踏み出したくて。

やっぱり、焦っていたのがいけなかったのかな。
先輩にラブレターを出したんだ。この携帯が普及したこの時代に。
あとからコッソリ先輩の教室を覗き込むと、先輩は笑いながら、僕のラブレターを破いていたんだ。



『今時ラブレターとか、マジないわ。』

『ただ仲良くしてあげただけなのに、とんだ勘違い。』

『勘違い乙。』

『こんなもの、いらないっつぅーのっ。』



アハハハハハハッと可笑しそうに笑って、先輩はそれを破いたんだ。
その笑顔さえも、綺麗だと思ってしまった僕が、大嫌いだ。

あぁ、イライラする思い出。考えるだけでも、思い出しただけでも、胸がモヤモヤしてしまう。
ヒステリーを起こしてしまいそうだ。


「夕希ちゃぁ〜ん、大丈夫?」

「えっ、あぁ、平気。」

「そお? 汗が額に出ているけど。」


そう言って、ハイッとハンカチを差し出す川岸。
僕はそれを素直に受け取り、額にある汗を拭いた。その時気づいたけど、ホントに汗がビッショリだ。

そんな川岸のハンカチからは、シトラスの香りがした。
うわっ、乙女って感じ。意外な川岸に驚きつつ、笑って返した。


「ありがと。」

「いいえ〜。ってか、夕希ちゃん変わったねぇ。」

「えっ、なに。分かっちゃうほど変わった?」

「うん、すごく………。」


つまらなそうに川岸が言う。その言葉に疑問を感じる。
なんで? あの頃より、今の方が良いじゃん。変わったじゃん、僕。

先輩から精神的な痛みを受けて、僕は変わった。
逆に人を、傷つけるようになったのかもしれない。
今まで付き合った数は、5人以上。結局全部顔だって、分かるとフる。というのを繰り返していた。

ここまで来るのに、すごく苦労した。笑顔の練習したり、明るくなったり。
まぁおかげで僕は、世に言う草食男子から、肉食男子になったんだけど。


「じゃあ、夕希ちゃんまたねっ。」

「ん、じゃーなぁ。」


突然、考えごとをしている最中に、川岸が僕に言った。慌てて手を振り、川岸を見送る僕。
川岸は、市内の高校に入ったけど、僕は電車で30分の高校へ入った。
なぜかって?それはただ、先輩と会うかもしれないから。先輩は、市内の高校に行っているだろう。
どうしても先輩と会いたくない僕は、わざわざ遠くの学校へ受験したのだ。


「おぉっす、夕希っ!」

「おはよ、日比野。」


駅に着くと、友だちが僕の方に手を上げた。周りには、数人の女の子達。
あっ、またナンパしてたな。またはされてたな。
コイツ、日比野 啓は、僕の中学の頃からの友達。
僕の事情を知っている上で、僕と同じ学校へ行ってくれる事となった優しい奴。

だが、見た目はすごくチャらい。
茶色く染めた髪に、右耳についているピアス。なのに肌は白いという特殊な人間だ。


「で、お前はまたナンパをしていたのか。懲りない奴。」

「うっせ。ゴメンね、今日中には電話するから。じゃね。」


一方的に相手の子達に別れを告げ、スイカを出して電車に乗る。
今日から僕の高校生活と、僕の新たな人生が、スタートします。


6: なな☆2015/03/27(金) 21:33:46 HOST:zaq7d045eaa.zaq.ne.jp
玲奈、コメントありがとうっ‼︎
その先輩、さいっていじゃん。
主人公の男の子、かわいそう…
更新、頑張ってっ‼︎


7: 玲奈☆2015/03/28(土) 10:49:29 HOST:softbank126117231007.bbtec.net


☆ななs

こちらこそ、ですよっ。コメント、ありがとうございます。
その先輩、確かに最低ですよね……。思春期男子の気持ちを踏みにじるなんて……。

多分夕希、一生モノのトラウマモノですね。夕希、ドンマイ。←
だけどホントは先輩には、事情があったんです!

それを今言うわけにはいきませんが……。

それまで、是非読んでくださi⦅殴
更新、頑張ります! コメント、ありがとうございましたっ。



8: 玲奈☆2015/03/29(日) 18:55:19 HOST:softbank126117231007.bbtec.net
第1章  【会いたくない人との最悪な再会】


電車が走る。その振動に揺られ、僕らも揺れる。
手すりに捕まっているけど、左の人にぶつかりそうで怖い。
右隣に立っている日比野は、鼻歌を歌いながら携帯をいじっている。
僕は静かに携帯をチラリと覗くと、どうやらメールをしようと相手のアドレスを探しているようだった。

日比野のアドレス帳に入っているメールの相手は結構いて。
香菜ちゃん 芹奈ちゃん 由香ちゃん 望ちゃん 美憂ちゃん マリーちゃん キャシー……。ついに外人にまで手を付けたかコイツ……。

僕が怪訝な目を日比野に送っていると、その視線に気が付いた日比野は僕を見て、ニヤリと笑った。
うわぁ、イラッとするわぁ〜……。僕は額に青い筋を作りながら、日比野に話しかける。


「お前、マジで誰かにいつか恨み買うぞ。」

「それは殺したいほど俺を愛してるって事だろ。」

「ポジティブな解釈すんなや!」

「悔しかったら俺みたく、黙ってるだけで話しかけられるような男になってみるよ。」

「イラッとするわぁ〜……。」


僕と日比野がそんな言い合いをしていると、駅に着いてもないのに、電車が急に止まった。
その止まった衝撃で、思わず左隣にいる人の方へ体を傾けてしまう。日比野は、ピクリともしない。何この体力の差。
止まった理由は、この先に、人身事故があったらしい。そんな理由を聞き流しながら、僕はぶつかってしまった人に謝る。


「すみません。不可抗力で……。」

「いえ、大丈夫ですよ。」


僕の左にいた人は、どうやらOLさんのようだった。スーツを着こなしているその人に謝ると、普通に笑って許してくれた。
ホッと安心していると、日比野が僕の方を見て言った。


「お前バカかよっ、そこはメアドの1つぐらい聞くもんだろ!」

「お前と一緒にすんなや!僕はお前みたく、だれかれ構わず声かけるような軟派な人間じゃないんだよ!」

「ウソ付け!」

「ウソ言ってどうするよ、ウソ言って!」


そんな言い合いを結構な大声でするもんだから、電車では注目を浴びてしまった。
僕らの前にいる高校生の人達は、クスクス笑ってて。
あのOLさんまでバレないようにと顔を隠し、肩を小刻みに揺らしていた。

あぁ、最悪だ……。
なんで入学式前に、こんな思いしなきゃならないんだよ……。
僕はめ息をつき、うなだれていると、またしてもコイツが喋りかける。


「良かったな、夕希。早速有名人だぞ!」

「嬉しくないわっ! いい加減黙れ日比野!」

「それは無理だ……。俺は喋らないと余命が1日減ってしまう病気……」

「へぇ、大変だなぁ。」

「棒読みっ!?」


僕はそのまま、日比野から視線をずらし、左の車両の方を見ていた。
もう、コイツと一緒に学校行くの、止めようかなぁ……。
なんて本気で考えていた時、僕の目には、信じられない人が写った。

とあるおじさんが、立ちがながら新聞を広げて読んでいた。そして問題なのは、ページをめくるその一瞬。
ページをめくる一瞬、あの人が、見えた?
その人は、ポツンと一人で立っていて、誰も寄せ付けないような雰囲気を漂わせていて、静かに本を読んでいた。
昔のあの人からは、到底想像が出来ないような姿で。










「__________________________________________せん、ぱ、い?」










僕は慌てて目を擦り、その方向を凝視する。だが、もうこの角度から見えなくなっていた。
バッと日比野の方を見る。日比野は、僕の囁きに気づかなかったようで。


「なぁ、日比野。今、先輩が、いた……。先輩が、見えた……。」

「はぁっ!? お前、それは無いだろう。」

「いや、ホントにいたんだって。」


日比野にそう説明しても、まったく信じない日比野。
僕は、欲しいおもちゃを買って貰えない子供のように、うぅ〜……と唸るが、日比野は相手にしない。
それどころか、呑気にメールを打っている。僕はフゥっと深呼吸をした。


「ホントだっつってんだろうが。それともあれか?俺の言うことが信じられないわけ?」

「……始まったか……。わーったよ。信じますよ、信じます。……むがっ。」


俺は適当に返事をした日比野の方を、片手で両端から挟む。
そのまま下から日比野を睨み付ける。日比野は驚いているように、俺を見ている。


「携帯に入ってるすべての女子に、お前の中学時代の女関係に関するメール送るぞ。」

「こえーよ、夕希ちゃん。」

「死にたい?」

「まだ生きたい。」


俺は日比野の答えを聞いて、手を離す。その時、電車が動き始めた。
次、夕希ちゅんって言ったら殺す。という言葉も添えておいた。
日比野は静かに携帯をいじり始めて数秒後、用が終わったのか口を開いた。


「お前さぁ、先輩に会いたくないからあの学校にしたんだろ? でも残念。どうやらこの電車に乗ってる生徒なら、2つの高校に分けらる。
つまり、二分の一の確率で、先輩と同じ学校ってわけ。」


ドンマイ夕希ちゃん、と嬉しそうに言った日比野の頬をまた片手で挟んだ。
これじゃあ、わざわざ遠い学校受けた意味、ないじゃんか!
僕は、二分の一の確率に賭けるしかないってことか……。


「焦ってる夕希ちゃん見るの、俺好きだわーー。」

「焼いて殺すぞガキ。」

「なんで夕希ちゃんって、怒るとこうも性格変わっちゃうんだろう。」


9: 鈴音☆2015/03/29(日) 19:23:22 HOST:ser352146044906852_docomo.ne.jp
玲奈様
気になって読んでたらハマりまして……、いつも読んでます!!
夕希君結構純情だったのに先輩酷すぎ、てかサイコ!!
では頑張って下さいね!!更新めっちゃ楽しみにして待ってます♪


10: 玲奈☆2015/03/30(月) 13:24:58 HOST:softbank126117231007.bbtec.net


☆鈴音さま

おぉっ。初コメント、ありがとうございます!
こんなにも嬉しいコメントを貰えるなんて、嬉しいです。

この小説に、ハマって頂けましたか。良かったです。ε=( ̄。 ̄;)ホゥッ
人は、変わっちゃうんですね。夕希君、元のままの方が可愛かったのn⦅殴
先輩、皆さんには不評ですね……。が、先輩にはわけがあってあんな事を言ってしまったんです!

ではでは、更新頑張らせていただきます!  (。・ω・)ゞ ケイレイッ



11: 玲奈☆2015/03/30(月) 18:00:45 HOST:softbank126117231007.bbtec.net
第1章  【会いたくない人との最悪な再会】


「初めまして。川原中学出身の、相川 夕希です。女みたいな名前ですが、分かってる通り男です。
僕を夕希ちゃん≠ニいった奴はこの手で殺します。これからよろしくお願いします。」


ペコリと頭を下げて、席に着いた。これで夕希ちゃん対策は万全だ。
他のクラスメートが目を見開いて僕を見ているのは、スルーで行きましょう。

でも、一番目ってホントイヤだなぁ。だって、自己紹介の手本にされちゃうもん。
あぁ〜ぁ。僕、高校でも一番かぁ。頬杖を付きながらため息をつくと、印象的な女の子が自己紹介をしていた。
どちらかというと派手めな子で。肩までの髪はクルクルとカール状態に。白いカーディガンを可愛く着込んでいた。


「初めまして、椎名 姫奈です。谷橋中学から来ました。皆さんと仲良く出来たら良いなって思ってます。」


ニコリと笑う彼女、椎名さんは、確かに可愛いけど……。あぁいうタイプって、裏があるんだよね。
僕がそうだから、分かってしまう。ほら、あれだよ。類は友を呼ぶ?多分そう言う類の熟語があった気がする。

次は、にへらぁ〜と笑う男子。ちょっと見てて、イライラしてしまう。
なんでイライラするのか、きっとそれは、僕と真逆だからだ。僕の笑顔は偽物で、きっと彼の笑顔は本物だ。
本物の僕の笑顔は、どこかに置いてきてしまった。先輩に手紙を破られて、それ以来笑顔というものが、分からなくなってしまった。


「えっと、俺の名前は篠塚 修二。よく、しのづかって読み間違われるけど、しのはらなので要注意!これからよろしくお願いしまぁ〜す。」


そう言って笑った篠塚クンを、僕は軽く睨む。気づかれないように。
僕はいつから、こんなに歪んだ性格になってしまったのだろう。こんな歪んだ笑顔になってしまったのだろう。

ジッと後ろの方に座る篠塚クンのことを見ていると、視線に気づかれた。
慌てて僕はニコリと微笑む。すると篠塚君も、僕に向かってニコリと笑った。
その純粋な笑顔。真っすぐと前を見る瞳。全部全部、僕の持っていないもの。

………ヤッベ。またやっちゃった。僕は前髪をクシャクシャとかき、前を向いた。
いい加減、人と自分を比較するのは、ヤめよう。
先輩に破かれた時、自分の何がいけないのか日々悩んだ。
だけど、分からないんだ。自分には、何が足りなかったのだろう。いくら考えても、答えにたどり着くとこは、無かった。

僕がもう一度頭をかくと、次は日比野の番になった。気持ちを入れ替え僕は、日比野の方に視線を向ける。
すると日比野は、僕の視線に気が付いた。ニヤリと笑う日比野に、嫌な予感しか感じない。


「どーもどーも、初めまして。川原中出身の、日比野


12: 玲奈☆2015/03/30(月) 18:03:23 HOST:softbank126117231007.bbtec.net



イヤァァァァァァァァァァっ!!
すみません、すみません。間違って書き込みを押してしまいました。
それに本当は、この前に一つお話があったのですが、忘れるなんて一生の不覚。

以後、このようなことは無いようにします。
なのでこのことは忘れてくださi⦅殴




13: 玲奈☆2015/03/30(月) 18:29:06 HOST:softbank126117231007.bbtec.net
第1章  【会いたくない人との最悪な再会】


「ゆ………ゆ………き………………、夕希っ!」

「わぁっ。」


日比野の叫び声で、ボーーッと頬杖を付いていた僕は、ようやく我に返った。
騒がしい個室。どうやら僕は、教室にいるらしい。電車で先輩を見てからの記憶が、僕には全くない。

それより僕、記憶がなく呆然としていたのに、よくここが教室だって分かったな。
おりょりょりょりょ? コクリと首を傾げ悩んでいると、日比野がため息交じりに言った。


「お前、ずっと死んだような目して、ただ俺に付いてくだけだったもんなぁ。」

「なるほど、日比野が僕の案内係となったのか……。ご苦労日比野。」

「なんで上から言われにゃならんのだ。」


僕がグッと親指を立てると、日比野に頭を小突かれた。
顔を歪め、わざとらしく頬を膨らますと、日比野は天誅といてニヤニヤ笑った。
天誅って………っ。僕は呆れながら笑って、教室を見渡す。

教室では、グループ作りがもう始まっていて、女子なんか特に張り切っていた。
男子は男子で、昨日見た野球の試合や、サッカー話に花を咲かせていた。
僕は……面倒だからいいや。こういう時、日比野の存在って便利だよなぁ。


「僕、日比野とずっと一緒にいたいよ」

「何お前、そっちの気があったわけ?」

「あったらどうする?」

「………………知りたくない。」


ニヤリと笑って日比野を見上げると、呆れ交じりの溜息をついた。
まぁ、そっちの気なんてありませんけど。もしあったら……想像しただけでも気持ち悪い。

ましてや日比野は論外。こんな女大好きのチャラ男は、誰かに殺されて滅べばいい。
日比野を頭の中で殺していると、あっと僕に疑問が生まれた。


「入学式って……。」

「もー、終わったつぅの。」


あちゃー、全然記憶がないよ……。僕は思い出そうと頭を捻らすけど、結局浮かぶのは先輩のあの姿。
先輩の制服は、見えなかった。だからそれさえ、分かっていたら。

けど、どうして先輩は、市内の高校に通わなかったのだろう。近いのに。意味分かんないや。
僕がハァ、とため息をついて椅子の背もたれを利用して、シーソーのように揺らす。
けれど一番意味が分からないのは、僕自身だ。なんで、















____________________________________________________先輩の姿を見て、心躍ったのだろう。


14: 玲奈☆2015/03/30(月) 18:29:09 HOST:softbank126117231007.bbtec.net
第1章  【会いたくない人との最悪な再会】


「初めまして。川原中学出身の、相川 夕希です。女みたいな名前ですが、分かってる通り男です。
僕を夕希ちゃん≠ニいった奴はこの手で殺します。これからよろしくお願いします。」


ペコリと頭を下げて、席に着いた。これで夕希ちゃん対策は万全だ。
他のクラスメートが目を見開いて僕を見ているのは、スルーで行きましょう。

でも、一番目ってホントイヤだなぁ。だって、自己紹介の手本にされちゃうもん。
あぁ〜ぁ。僕、高校でも一番かぁ。頬杖を付きながらため息をつくと、印象的な女の子が自己紹介をしていた。
どちらかというと派手めな子で。肩までの髪はクルクルとカール状態に。白いカーディガンを可愛く着込んでいた。


「初めまして、椎名 姫奈です。谷橋中学から来ました。皆さんと仲良く出来たら良いなって思ってます。」


ニコリと笑う彼女、椎名さんは、確かに可愛いけど……。あぁいうタイプって、裏があるんだよね。
僕がそうだから、分かってしまう。ほら、あれだよ。類は友を呼ぶ?多分そう言う類の熟語があった気がする。

次は、にへらぁ〜と笑う男子。ちょっと見てて、イライラしてしまう。
なんでイライラするのか、きっとそれは、僕と真逆だからだ。僕の笑顔は偽物で、きっと彼の笑顔は本物だ。
本物の僕の笑顔は、どこかに置いてきてしまった。先輩に手紙を破られて、それ以来笑顔というものが、分からなくなってしまった。


「えっと、俺の名前は篠塚 修二。よく、しのづかって読み間違われるけど、しのはらなので要注意!これからよろしくお願いしまぁ〜す。」


そう言って笑った篠塚クンを、僕は軽く睨む。気づかれないように。
僕はいつから、こんなに歪んだ性格になってしまったのだろう。こんな歪んだ笑顔になってしまったのだろう。

ジッと後ろの方に座る篠塚クンのことを見ていると、視線に気づかれた。
慌てて僕はニコリと微笑む。すると篠塚君も、僕に向かってニコリと笑った。
その純粋な笑顔。真っすぐと前を見る瞳。全部全部、僕の持っていないもの。

………ヤッベ。またやっちゃった。僕は前髪をクシャクシャとかき、前を向いた。
いい加減、人と自分を比較するのは、ヤめよう。
先輩に破かれた時、自分の何がいけないのか日々悩んだ。
だけど、分からないんだ。自分には、何が足りなかったのだろう。いくら考えても、答えにたどり着くとこは、無かった。

僕がもう一度頭をかくと、次は日比野の番になった。気持ちを入れ替え僕は、日比野の方に視線を向ける。
すると日比野は、僕の視線に気が付いた。ニヤリと笑う日比野に、嫌な予感しか感じない。


「どーもどーも、初めまして。川原中出身の、日比野 啓って言います。今年の目標は彼女を作る事ですっ。応援よろしくお願いします!」


うわぁ、張り切ってんなぁ。日比野。って、何が彼女を作ることだよ。外人まで手を出したくせに!
だけどクラスの人達は笑って、『頑張れよーー』とか『ファイトー』や『俺だって同じだわ』等のコメントを貰っていた。
すごっ。日比野、このクラスの空気を掴んだ。けれどこれとあれは別。
僕は得意技の、怪訝な目を日比野に送る。すると日比野は、僕の視線にまた気づき、先ほどよりイラッとする笑みを僕に送っていた。


「是非是非、相川君のことは夕希ちゃんと呼んでやってくださ」

「ちょい待てーーーーーいっ。」


突然の日比野の言葉に、僕は思わず立ち上がり、日比野を睨み付ける。
皆は驚いていたけど、日比野本人は、ブーブーッと頬を膨らました。


「ひっどいなぁ、夕希ちゃん。そんなに夕希ちゃんって呼ばれたかったの?」

「黙れブタ。焼いて殺すぞ。」

「夕希ちゃん。これこそ、殺したいほど愛してるってことだね!」


いつにもまして、日比野のポジティブ解釈がウザいので、僕は言い返そうとしたけど、大声にかき消されてできなかった。
その大声は、クラスみんなの笑い声。先生まで、口を抑えて笑っていた。
だけど僕は、理解が出来ずにただ呆然。数秒後、やっと理解できて、慌てて席に座る。目立つの嫌いなのに、自分から目立ってどうするんだし。


「えっ、何夕希ちゃん。テレたの?」

「………………絶交な。」

「えぇ、そこまで怒っちゃうっ!? ワリィワリィ。これからは気を付けるからさ。」

「ホントに悪いと思ってないだろ。」


15: 鈴音☆2015/03/30(月) 20:10:38 HOST:ser352146044906852_docomo.ne.jp
夕希ちゃん(笑)と日比谷コンビ面白!!
画面の向こうで超笑ってました!


16: 玲奈☆2015/03/31(火) 22:54:37 HOST:softbank126117231007.bbtec.net


☆鈴音s

この二人のコンビ、いいですよねぇ。
私は書いてて、すごく楽しくなってきます。

是非是非、画面の向こうで笑っちゃってくださいっ!
私は鈴音sのコメントを読んで、ニヤついてますから!←

               ・・
うわぁ、ダメですよ鈴音s。夕希くんに殺されてしまいます!(笑)
『夕希君、夕希君はすごく男らしいよ! よっ、日本一!』←(何ともまぁわざとらしいお世辞。)

コメント、ありがとうございます。 更新、頑張らせていただきます!



17: 玲奈☆2015/04/01(水) 18:26:14 HOST:softbank126117231007.bbtec.net
第1章  【会いたくない人との最悪な再会】


「ねぇねぇ、相川君っ。私、相川君と友だちになりたい!」


自己紹介という名のHRが終わると、僕はそう言われました。
確か彼女は、僕が裏があると予測した椎名 姫奈さん、だよね。

ニコニコ笑顔で僕を見る彼女に、軽く微笑んでジッと彼女を観察。ホントに裏があったら困るし。
ここは慎重に選ばなくちゃな……。観察しているコトを悟られまいと笑顔でいると、ツンと鼻が何かのにおいに反応した。

なんだコレ……香水? 椎名さん、少し、っていうかすごく、香水くさい……。
こんなに香水付けちゃう人、いるんだ。なんて思いながら、僕は先輩を思い浮かべていた。

2年のいつかの水曜日、先輩と図書室にいると、ほんのり良い香りがしたんだ。
それで________________________________。



『あれ?なんか先輩から、いい香りがします。』

『えっ、分かっちゃう? 結構控えめにしてるつもりだったんだけどなぁ〜……。』

『いや、そこまで匂いませんよ。なんかいい匂いするなぁ、程度です。』

『そっか、良かったぁ。村本に見つかったら、反省文5枚だもん。』

『生活指導の村本、厳しいですもんね。でも、なんでそこまでして、付けて来たんですか?』

『そこに香水があったから。』

『登山家みたいなセリフですね………。』

『冗談よ、冗談。なんか大人っぽくなりたかったの。私、結構童顔でしょ?』

『いえ、そんなコトは無いですよ。先輩、綺麗です。』

『ぬはにゅきゃりぇっ!?』

『何語ですか………。』



照れてる先輩、すごい可愛かったなぁ。 って、ダメじゃん!破られたんだよ?捨てられたんだよ?
いい加減、諦めなくちゃダメじゃん。今日は入学式なのに、なんでこんなに先輩のコトばっか考えなくちゃいけないのさ。

まぁ。それはきっと、今朝先輩を見たからだろう。
でもこの学校、あんまり先輩らしき人は見かけないから、二分の一の確率の、別の高校なのだろう。少し、複雑な気持ちだ。


「相川く〜ん?」

「えっ、何。椎名さん。」

「私の話聞いてたぁ? ずっとボーーーっとしちゃってさ。」

「聞いてたよ。ゴメンゴメン。」


ハハッと笑うと、ブゥっと頬を膨らます椎名さん。
可愛い………のかな。僕はそのコトに疑問を持ちながら、長い期間練習してきた笑みを、椎名さんに向ける。


「嬉しいなぁ。僕も椎名さんと話してみたい、って思ってたんだ。」

「ホント?私達って、趣味が合うかもね。」


どうですか!この純情天然ボーイ笑顔。
だがどうやら逆効果。椎名さんは顔を近づけて、僕が机に置いていた両手をギュっと掴んだ。

えぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっ!?最近の子って、ここまで積極的なの!?
僕は顔を後ろに遠のかせながらハハッと笑う。いや、ここは男がリードでしょ!

椎名さんに包み込まれている両手を無理やり離し、自分から包み込んだ。
そしてその瞳をジッと見つめて、ニコリと微笑む。椎名さんは少したじろいたようけど、笑っていた。


「相川君ってさ、女慣れしてない?」

「えぇ、そう見える? 僕、幼馴染みにも言われるんだよねぇ。自分では全く、自覚ないのに。」


ここで幼馴染みの名を利用させていただきます! ゴメンね、川岸。
僕は心の中で謝りながら、ニコニコと椎名さんを見る。椎名さんは幼馴染み≠フ単語に驚いているようで、訪ねてきた。


「幼馴染みって…………女の子?」

「そうだよ、舞花っていうんだ。」


少しは静かになってくれると思って、僕は川岸を下の名前で呼んだ。これ、川岸が聞いたら殺される。
一瞬椎名さんは静かになるけど、マシンガントークは止まらないようで。


「えぇ、そうなの?何だか妬いちゃうなぁ。」

「なんでさ、椎名さんって面白いね。」


またまた逆効果。“僕は本気と書いてマジと読む”ガチで誰かに、心の中で助けを求めた。
すると数秒後。来てくれた人がいた。僕、これからコイツのコト、神様って呼ぼうかな。


「あらぁ、早速ガールフレンド作っちゃった?夕希ちゃん。」

「日比野………。」


いつも鬱陶しいって思ってゴメンよ、日比野!
僕はいきなり現れた日比野に視線を送ると、その視線に気づいたのか、パチッと軽くウィンクをした。

「もう、違うわよ。私が友達になってってお願いしたの。ねぇ、夕希君。」


パッと手を離して、僕に笑いかける椎名さん。
わぁ、いつの間に夕希君に昇格したの? 僕は椎名さんの積極性に驚く。

あぁ、日比野。今回はお前が頼りだ。僕、お前と親友で良かったよ。
自由になった手、というか、僕が握ったのだけど。その手をグーパーグーパーと動かしながら、親友の存在は大きいと思い知った。


「でも、ホントに仲良いよね。日比野君と夕希君。親友?」

「いや、もっと深い仲だよ。親友の線、超えちゃってるって感じ………」

「日比野ーーーーーーーーっ!!」

前言撤回だ。


18: 鈴音☆2015/04/03(金) 21:25:30 HOST:ser352146044906852_docomo.ne.jp
椎名さん、積極的!肉食男子ならぬ肉食女子?

19: 玲奈☆2015/04/04(土) 17:24:01 HOST:softbank126121077027.bbtec.net


☆鈴音s

確かに、肉食男子ならぬ、肉食女子ですね。

きっと椎名さんのような人は、数えられるぐらいしかいないでしょう……。
その積極性。分けてほしいものです。(笑)
自分に足りないものを足したら、こうなってしまった。(笑)

鈴音s。コメント、ありがとうございます。



20: 玲奈☆2015/04/17(金) 19:12:48 HOST:softbank126121077027.bbtec.net
第1章  【会いたくない人との最悪な再会】



「ほいじゃあ、明日も学校来いよーーーっ。」



そんな先生の問いかけに、ちらほら同意する声が聞こえる。
それを聞いて先生が、解散っと叫ぶと、ガタガタと椅子を引いて、まばらに立ち上がり教室を出るクラスメート。
僕も帰ろう。そう思って立ち上がり、日比野の元へ行くと、日比野も立ち上がった。あぁ、早帰りバンザイ。



「んじゃ、帰るか。」


「そだな。」



お互いに一緒に教室を出て、廊下を歩いた。
日比野の女自慢とか。昨日ナンパされた女についてとか、他愛もない話をしながら適当に足を運んでいた。
ってほぼ日比野の話じゃねぇかよぉぉぉっ!と、思った直後、後ろから先生に呼ばれた。



「ねぇ、そこの2人!」



その声が僕らだと分かるまで、意外と時間はいらなくて。普通に後ろを振り向くと、何かの資料を大量に持っている先生だった。
あ………っ。すぐに察する。
最悪だ。なんで入学早々、こんな目に合わなくてはならんのだ。



「申し訳ないけど、この資料を運ぶのを、付き合ってくれないかな。」


「もちろんです!」



即答したのは日比野。きっと理由は、この先生がすごい美人だからだろう。
日比野が、ハートになってるよ。女子かよ。
なんて思いながら、『その量なら、日比野一人で十分ですよね。』と、日比野を置き去りにして昇降口へ向かった。
途中で日々が何かを叫んでいたけど、昇降口で待ってるよ、と背中を見せて伝え、あとの言葉は無視をした。
どーぞどーぞ。先生とイチャイチャしちゃってください。それで結婚しちゃってください。って、それは法律的にダメか。



「あっ、夕希ちゃんだー。バイバーイっ!」



昇降口へ行く途中に、クラスメートであろう集団に声を掛けられる。
夕希ちゃん≠アの言葉に過剰反応してしまう。
ピクリと肩を動かして、そう言った相手を睨み付けると、アハハハハッと笑いが起こった。



「ホントに怒ったぁー。」


「かっわいぃー。」


「日比野君の言う通りだねぇー。」



日比野、この言葉に僕は大方理解した。おのれ日比野。女子との会話の為に、僕をダシにしたな。
怒りがこみあげてくるよ………。ホント日比野って、僕をイラッとさせる天才だわ。尊敬レベルで。
僕は笑っている集団に愛想笑いをして、昇降口へ。あぁもう。あんなのは金輪際ムシだムシ。



「あれ、確か………相川君、だっけ?」


「え………っ?」



突如名前を呼ばれ、戸惑ってしまう。どうやら僕を呼んだ相手は、………篠塚君。
僕の、苦手なタイプ………。ゲームでいうラスボスタイプだ。
とまぁなんというか、今日はたくさん名前を言われますねぇ。だけど嫌がる顔などせず、笑顔で受け答えする。



「えっと………、篠塚君、だよね。」


「そーそー。イヤぁ、名前を間違えないでくれて嬉しいよ。すっげぇー、間違われるからさ。」


「大変だね、名前が難しいと。」


「まぁなぁ。けど俺、結構この名前、気に入ってんだよね。」



ナニコノご近所挨拶的みたいなの。早くこの話、終わらせたいなぁ。
日比野、来ねぇーかなぁ。なんで、椎名さんの時は来たのに、篠塚君の時は来ねぇーんだよ!
若干イライラし始めるけど、顔には出さないように気を付ける。
だけどイライラしすぎて、唇とギュっと噛みしめると、篠塚君からの視線を感じた。どうかした?と一応聞いてみる。



「………ねぇ、相川君。」


「ん、何?」


「なんかさ、イラついてる?」


「えっ?」



僕は少し目を見開く。なんで分かったんだよ。
コイツ、意外と鋭い? 僕はジッと篠塚君を見る。



「なんで………」



そう思ったの?そう聞こうとしたけど、篠塚君が遮る。
『イライラしてる時の最適な場所、俺、教えてあげるよ。』明るく僕に言う篠塚君。
ホント、イライラとするわぁ〜。人の話聞かんかい!僕は丁重に断ろうとした。



「いや、いいよ。僕、人と待ち合わせ中だし………」


「レッツゴーっ。」


「聞けよ!」



思わず声に出してしまう。ヤバッと口を抑えるけど、
篠塚君はただ笑っていた。ニヤニヤ笑いで僕を見ていた。本性出たねぇー。そう言っているようだった。
なんだコイツ。危ない奴なのか?なんて思ったりもしたけど、だけど、だけどコイツは、良い奴なのかもしれない。


21: 玲奈☆2015/05/05(火) 19:19:57 HOST:softbank126121077027.bbtec.net
第1章  【会いたくない人との最悪な再会】



「ハイとーちゃぁーくっ。」



その例の場所の付くと、篠塚君が僕を掴んでいた左手首を離す。着いたのは、ただの校舎裏。ココのどこが最適な場所なわけ?
僕は篠塚君のコトを、小さく睨んだ。篠塚君はそれに気づかず、いきなり草木に寝っ転がった。
うわ、汚っ! と瞬時に思った僕は………汚れちまったな。昔はこんなはずじゃなかったのに………。
少し躊躇したけど、僕はストンッと地面に腰を下ろした。



「あぁー、落ち着く。そう思わない?相川君。」


「いや、僕にはよくわからないな。でもまず僕が言いたいのはさ…………帰っても良い?」



僕の質問に、ダメでーすと言って、イシシシシッと笑って見る篠塚君。そんな篠塚君に僕の得意技、怪訝な目を送る。
すると篠塚君は、ヨッと掛け声をあげて起き上がり、立ち上がる。そして学校見学の時に、この場所を見つけたんだと語った。
………………半分聞き流してたけど。っていうか、自分にとって最適の場所を見つけたぐらいで、人生を左右する高校を選ぶかねぇ。


そんなトコは、少し尊敬するよ。あとは全くしないけど。篠塚君が立ったので、僕も立ち上がって、ズボンについてる泥を払った。
篠塚君は、純粋だ。彼が光なら、僕は影。まったく交わらない僕たち。僕に君は、眩しすぎる。
今なら、吸血鬼の気持ちが分かるかも………なぁんて。ハハハッと乾いた笑顔で笑っていると、篠塚君が言う。



「じゃ、戻りますか!」


「えっ、あぁうん………。急だね、また。」


「そっちこそ、戻らないの?あんなに『もう帰ろーよ!ここ怖いよー。僕泣いちゃうよー!』って言ってたのに。」


「言ってないし。勝手に事実を捻じ曲げるな。」



そんな顔話をして、僕らはプッと吹き出した。その吹き出しは、後から段々を大きな笑い声に変化した。
あぁ、どうしましょ。こんなに素で笑い合える相手なんて、今まで日比野しかいなかったのに。
でも………、今は面倒だから、考えるのは後でいいや。


僕と篠塚君は、校舎裏を出ようとした。だけど、そううまくは行かなかった。
校舎裏の出口に、人がいたのだ。男子と女子。こうなれば、思い付くのはただ一つ。
……………………誰かが告白されてる……………………………。


出るに出れないこの状況。僕らは草むらに隠れた。
女の人はこちらに背を向けていて、顔は分からない。男の人が、こちらに顔を向けている。
あの人について説明しなさいっていう問題があれば、真っ先に出てくるのが、メガネ、だろうな………。
というほど、メガネにインパクトがある。THE・メガネ



「保崎君、気持ちは嬉しいけど………。」


「嬉しいなら付き合おうよ。」


「でも、これとそれとは別問題っていうかね………。」



見るからに知り合い。で、見るからに先輩だな。にしても男の先輩、粘るなぁ。女の先輩、メッチャ困ってんじゃん。
耳に髪の毛を掛けて、アハハ………っと困ったような笑い方をしたのが、こっちにもわかった。
早く終わらねぇーかなぁ。僕はイライラしてたけど、篠塚君の目はキラキラと輝いていた。
あぁ、ゴシップ大好き系か。コイツ………。


終わる気配、一向にない。『これ、何度目かな。僕、たくさん言ってるよねこの台詞。好きです、付き合って下さい。』
何回も告白してんの!?じゃあいい加減諦めろよ! こっちから出てきて、一発殴りたい。
女の先輩も、『何回言われても答えは変わりません。ごめんなさい、あなたとは付き合えません。』と、譲らない。


ハァーーっと僕が長い溜息をつくと、今まで何もしてこなかった男の先輩が、女の先輩に迫った。
さすがに驚く僕と篠塚君。慌てて止めに入ろうと、草むらから出た。



「僕はね、死ぬほど君が好きなんです。なので諦めたくないんです。僕と付き合って下さい。」


「だから、困るんですっ。」



必死に抵抗している女の人だが、男の方が力強いよ。うん。なので僕と篠塚君は、2人同時に先輩に蹴りをくらわせた。
てか、男の先輩重いな。重すぎだな。
マンガみたいな蹴りで、上手く2人を引きはがせた。


大丈夫ですか?と尋ねようとしたけど、僕は思わず動きを止めてしまった。相手の先輩も。
女の先輩が………。女の先輩の顔が………。しばらく二人で見つめ合って、ゆっくりと、同時に口を開いた。















「…_______________________________________________佐伯、せん、ぱ、い?」





「…______________________________________________あ、相川…………く、ん?」
















なんであなたが、ここにいるんだよ。世界で一番、大嫌いな貴女が。世界で一番、会いたくなった貴女が。
今、僕が大好きだった貴女が、僕が大好きだったその瞳で、僕をジッと見つめてる。


22: 霧月 。  (nEmWzQdg66)☆2015/07/12(日) 20:09:38 HOST:kd121110041017.ppp-bb.dion.ne.jp






 *、玲奈さま


早速きました霧月です! 評価依頼、ありがとうございます。
精一杯、評価させて頂きますね。



点数:90点 ランクA



 ≫良かったところ


まず、主人公が男の子という設定が良いなと思います。
ストーリーも、また新しく何処か引きつけられる部分がありますね。


また、夕希くんと日比野くんのやり取りが面白くて読んでいて飽きません。
それに加え佐伯先輩と夕希くんが会ったら、などと更新されるのが楽しみになりますね。


夕希くんの心情も事細かく書かれてありますし、人物の動きも映像化しやすいです。
この調子で、頑張ってくださいね!



 ≫改善点


まず気になったのが、セリフとセリフの改行のことです。
少し開き過ぎかな、と思うので1行にしてみてください。
また、「ー」を2個以上使う場合は「―」を使った方が見やすいです。


そして、記号の使い方として「?」や「!」を文の途中に使う場合、
その後の文字は一マス文空けましょう。

例:「……?□……」 ※ □は空白を表しています。


「。」に関しては、セリフの文末にはつけないようにしましょう。
(上記の例を見てみて下さい)


あと2つですが、「…」の使い方として、「…」は2個セットで使います。
沈黙の場合は4個セットで使います。→「…………」


また、コレは個人的にですが夕希くんの容姿が書かれていないので、
知りたいなと思いました。



 ≫感想


改善点、見にくかったら申し訳ありません。
このお話は、私も前から拝見してましたが、夕希くんと日比野くんのペアが面白かったです。
佐伯先輩とどうなるか、これからの展開が楽しみです。

1人の読者としても、更新頑張ってくださいね!


 


23: 玲奈☆2015/07/16(木) 21:32:56 HOST:softbank126067255248.bbtec.net





ψ霧月 。サマ




どうもどうも、2度目まして。玲奈です。
この度は、わざわざ評価したいただきありがとうございます。


点数・ランク、共に良いのが取れるなんて、思ってもいなかったので、とても嬉しいです。
そしてわかりやすい解説、ありがとうございます。



良かったところや、悪かったところ。
人からはどんな風に見られているのかなどが分かりやすく解説されていたので、とても嬉しかったです。



前から拝見だなんて、勿体ないお言葉をいただけて、本当に良かったです。
夕希くんと日比野くんのペアは、自分的にも大のお気に入りです。(笑)
なので、そんなことを言っていただき、光栄です。



小説評価、ありがとうございました!
今度は読者としてのコメントもほしいなんて言ったら、厚かましいですよね。(笑)




ではわわ。





24: カワセ (VNoRCX/NLk)☆2016/03/29(火) 12:31:03 HOST:zv143034.ppp.dion.ne.jp


評価遅くなり申し訳ありません。
カワセです。

評価する前に、まず『辛口・甘口』から、評価方を選んでください。

また、玲奈様の場合、評価の量が多いため、一週間以内では評価が終了しません。

ご了承下さい。

以上です。
評価基準が決まりましたら、評価させていただきます。

宜しくお願いいたします。





25: カワセ (VNoRCX/NLk)☆2016/03/30(水) 22:51:56 HOST:zv143034.ppp.dion.ne.jp

評価しに参りました。


《評価》

評価基準→辛口


1、文の書き方(表現力)

    『B+』

○文自体はとても良いです。
○主人公の心理描写がよく描かれている。
×『…』の数は、必ず、2つです。
×『―』の数も、必ず、2つです。
×数字は、共通させる。

例) ○二人は歩き出した。二人分の夢を抱いて。
   ×2人は歩き出した。二人分の夢を抱いて。

他にも、さまざまなルールが存在します。

2、内容の面白さ(想像力)

   『A』

○正直言って、ものすごく面白いです。
 共感というより、親近感が湧く内容で、余韻が残る書き方が良いです。
○ちょっとしたコメディー見たいのも入っていて◎です。
○目線が男子というのもいいですね。
×引っ張りすぎると、話が、分かりずらくなります。
 でも、私は、見ていてとても、飽きずに見られました。

3、その他

  『A』

話を進めるのがとてもうまいと思います。
情景描写、心理描写、説明文がバランスよく取れていて、◎です。
直す点は、『1』で行って、部分だけです。
この調子で頑張ってください。


《総合》

10段階中:8段階




以上です。
辛口で、8はすごいと思います。

他の小説では、同じことは言いませんので、ご了承ください。




26: はな.☆2016/04/05(火) 23:15:37 HOST:p1104-ipbfp603yosemiya.okinawa.ocn.ne.jp



こんにちは。
小説評価依頼を頂きました、はな.です。





では早速、結果から。

文章力 → A-

表現力 → B+

キャラクター → A++

総合 → A



【 文章力 】


とても面白いです!
夕希くんと日比野くんの掛け合いには引き込まれるものがあります。
お話の展開を進めるスピードも丁度良く、読者が置いてきぼりにされることもないのでベリーグッド!


ですが、ときどき言葉の使い方がおかしいかなぁ……と思う部分がありますね。

例えば、
>>13 「騒がしい個室。どうやら僕は、教室にいるらしい。」
教室は個室ではありませんよ。

それから、
>>14 「にへらぁ〜と笑う男子。ちょっと見てて、イライラしてしまう。
なんでイライラするのか、きっとそれは、僕と真逆だからだ。僕の笑顔は偽物で、きっと彼の笑顔は本物だ。」
“にへらぁ〜”というと、ニヤニヤしててあまり好意的な笑みではないような印象を受けます。
どちらかと言うと、“にこっ”など普通に表現してOKな部分かと。


なお、小説を書く上でのルールを守れていない部分はありますがそこは上記2名の方が既におっしゃっていますので省略とさせて頂きます。



【 表現力 】


素晴らしい心情描写!
あぁ、今 夕希くんは嬉しいだな、楽しいんだな、驚いているな、悲しんでいるな、などなど心の動きが手に取るように伝わってきます。
怒るときに口調や一人称が変わるのも面白いですね♪


ところがですね、情景描写がちょっと少ないかなぁと感じます。

例えばこの文章だけでは夕希くんや佐伯先輩の容姿はほとんど伝わってきませんし、日比野くんもチャラい服装だけしかイメージできません。
佐伯先輩に告白している男子もメガネを掛けていることしか分からないし、そのメガネもインパクトがある、という説明だけでは想像できません。

あと、この日は高校生の入学式ということなので4月ですよね? となると、桜が綺麗な頃ではないでしょうか。
>>4の始めの夕希くんが家を出た場面や>>8の電車の窓から見える景色にそのような描写を入れると◎



【 キャラクター 】


本当に面白くて、個性のあるキャラクターたちですね♪
1人1人に作者様の愛が感じられます。キャラクターのブレも無く、軸がしっかりしているので物語をすっきり見ることが出来ますね。
ただ1つ言うとすれば、キャラクターの人数が多いかな? まぁでも、この場合は1人1人個性豊かですから覚えられないということも無いですし、参考程度に。




【 総合 】


読んでいて、とても面白いお話でした!!
ただの真面目な恋愛小説ではなくコメディ要素も含んでいるのが素晴らしい!
キャラクターの軸がそれぞれブレることも被ることもないので安定して物語を読み進めることが出来ますし、心情描写も充分。お話の中で伝えたいこと、作者様の書きたいことがしっかり伝わってきます。

ポイントとしては、情景描写が鍵に。
今、この物語の現状としてはスッキリとしているものの、場面の想像が出来ないのでどこかぼんやりした印象を受けます。情景描写によって主人公たちの状況、物語の粒がハッキリと見えてくるでしょう。





最後に。

本当に楽しい作品でした!
爽やかで読みやすく、個人的に大好きなお話なのでもう書かないと聞いて大変ガッカリしております……。

この度は小説評価依頼、まことにありがとうございました**


次の作品は、明日伺います。(予定)



27: aki☆2017/09/17(日) 19:21:20 HOST:softbank126117199096.bbtec.net
あげ

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