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雲を吹く@女子中学生の異世界召喚ファンタジー

1: ukineko866☆2017/05/18(木) 17:53:31 HOST:sp1-75-255-31.msb.spmode.ne.jp
雲を吹く1

空はどんよりとした灰色の雨雲に覆われていた。
まるで今の自分の気分のようだった。今にも心が泣き出しそうだった。
鞄もテスト勉強せいで、いつもより教科書やノートがたくさん入っていて重い。
「もーやだ。重い!」


109: ukineko866(sage)☆2017/11/04(土) 18:16:55 HOST:sp1-75-208-218.msb.spmode.ne.jp
「御者の男の人がタバコを吸いながら泣いているのかな。ウサギを食べたけど、ウサギが死んじゃったから可哀想だと思って泣いてるのかも」
あたしが白いウサギや茶色いウサギを思い出して、胸を痛めながら答えた。
子ウサギは唸ってから、冗談っぽく言った。
「馬をひきながら、ウサギ一匹、手元に持って行ってエッチしてるのかもよ。夜空の下で」
「ええ! それはない」
ビックリすると、小梅は真剣な口調に変えて言った。
「そう? どうかなあ」
「小梅ちゃんは発想がエロいんだなあ」
「しみじみ言うねえ」


110: ukineko866(sage)☆2017/11/04(土) 18:34:50 HOST:sp1-75-208-218.msb.spmode.ne.jp
小梅はタバコの箱とマッチの箱を口に咥えて、それぞれあたしの顔のところまで運んできた。
あたしは口ごもりながら言った。
「ウサギは小さいから人とはエッチ出来ないよ。牛がおっきいからエッチ出来ないのと一緒でさ」
「うんうん」
「なんか会話が変だよ。ウサギとエッチとか。あたしが人で小梅ちゃんがウサギだから仕方ないけど」
「うんうん。ちょっとタバコに火を点けるから待っていて」
小梅はマッチの箱をウサギの小さな前足で滑らせるようにさっと開ける。
一本取ろうと前足でカサカサやり出して、やはり前足で三、四本、バラバラっとかき出した。
タバコの箱も同様に開け、何本か、床にかき出すように取り出される。
それをあたしはしばし黙って見守ってから、感嘆の声を上げた。
「へええ。器用」
「まあね。さくら、あたしが前足で箱を押さえているから、このマッチを口で咥えて箱に滑らせて火をつけて欲しい」
そう言うと、小梅はマッチの箱を前足の両方でぎゅっと押さえた。
「あ、うん。わかった」
あたしはマッチの木の棒の方を舌で拾い上げて口に咥える。
ちょっと一緒に床を舐めちゃって汚いけど、細かいことを言っている場合ではない。
気持ち集中して、マッチの赤い部分を箱に擦り付けた。
力が弱かったのか、つかない。
二度、三度、繰り返してもつかない。
あたしはマッチを咥えたまま、ため息をこぼす。
四度目、次は力を入れる。
ボッと小さな音がして、同時に火と煙の匂い。
朱色の明かりが目の前でついたのを小さな感動と共に見守る、数秒。
小梅がタバコを咥えて、先端をマッチの先の炎に近付ける。
あたしがマッチの熱さに口を開けるのと、タバコに火がつくのほぼ同時だった。


111: ukineko866(sage)☆2017/11/04(土) 18:41:06 HOST:sp1-75-208-218.msb.spmode.ne.jp
床に落ちたマッチの火はすぐに消えた。
子ウサギの口の端からタバコの煙が漏れる。
「シュールな光景だなあ。子ウサギがタバコを吸ってる」
「そうらね」
小梅がモゴモゴと答える。
そしてタバコを咥えたまま、あたしの背後に回り、後手の縛られたところにやって来た。
「りゃありぃっとららおれららおおいれいる」
「えっと、じゃあちょっとタバコで縄を解いてみるって言った?」
「んん」
子ウサギは耳を揺らしながら、再び作業に取り掛かる。
あたしは首を捻ってそれを見守る。


112: ukineko866(sage)☆2017/11/04(土) 18:49:32 HOST:sp1-75-208-218.msb.spmode.ne.jp
ふと思い付いて言った。
「小梅ちゃん、普通に直接、マッチで縄に火をつけた方が早くない?」
「んん、れも、ららおれいえお」
あたしは超勘で小梅の言葉を翻訳した。
「おお、タバコで焼き切れそう?」
「んん」
子ウサギの耳は相変わらず可愛く動いている。
あたしは首が痛くなって来たので、体勢を元に戻して力を抜いた。
思考回路も浅いし、五感も相変わらず鈍かった。
どういうわけか不安もあまりない。
このまま縄が解けなかったら、腹筋運動か背筋運動でも始めようかと考える。
そういえば、中学校一年のときに聞いた話だ。
手術入院した友達が翌日から麻酔を抜くために、切って縫ったばかりの体を動かしたのだと言っていた。
そうしないと、後遺症で体が動かなくなる恐れがあるとか、ないとか。


113: ukineko866(sage)☆2017/11/04(土) 18:52:06 HOST:sp1-75-208-218.msb.spmode.ne.jp
耳を澄ますと、やっぱり、馬車がガタゴトいう音に混じって泣いているような声がする。
男の人が泣くなんて、一体、何があったんだろう。
きっと、よっぽどの事だ。


114: ukineko866(sage)☆2017/11/04(土) 22:30:28 HOST:sp1-75-236-167.msb.spmode.ne.jp
薄っすら漂うタバコの臭いに混じって、火が縄を焼く、焦げ臭い匂いがした。
学校はどうしようと考える。
現状に対しては現実感がなくて対してどうもしないのに、クラスメイトのことを考えるとちょっと気が重かった。
学校を一日でも休むと、誰も口に出さないのに、学校を休んでズルいって空気だけが休んだ人間に突き刺さる。
あたしの現実はやっぱり、そちらにしかなくて、それは辛いものだった。


115: ukineko866(sage)☆2017/11/04(土) 22:40:39 HOST:sp1-75-236-167.msb.spmode.ne.jp
「何だか、あたしのせいで泣いていたら、ヤダな。見知らぬ外国人のあたしと、死んでしまうかも知れない瀕死の女性とか、なんか自分の取り分の女だけハズレだと思って泣いてるのかも」
「ふおえ」
小梅は不意を突かれた感じの返事をした。
「ふおえああいお」
「縄は切れそう?」
「ふん。んん」
ガタガタと馬車が走る。
馬車、というくらいだから馬が何頭かいるのだろう。
ヒヒンとかいう馬らしい鳴き声はしない。
「馬車っていうと、中世のヨーロッパみたい。ファンタジーって感じ!」
声に出して言うと、何だかワクワクしてきたのだった。
「やっぱり、金髪のカッコイイお兄ちゃんが王子で、あるとき突然、さくら姫、僕のお嫁さんになって下さいとか言って、赤い花束を持って白馬に乗って現れるのかも」
「らいひょうふ?」
今度は大丈夫、と聞き取る。
何かを心配される。


116: ukineko866(sage)☆2017/11/04(土) 22:43:52 HOST:sp1-75-236-167.msb.spmode.ne.jp
変な形で気を取り直したあたしはのんきに話す。
「この国、城とか王子っている?」
「いるお」
心がキラキラしてワクワクする。
あたしは何だか嬉しくなって言った。
「本当? きゃー! すごい。ねえねえ、すっごいカッコイイ?」


117: ukineko866(sage)☆2017/11/05(日) 10:09:10 HOST:sp1-75-236-167.msb.spmode.ne.jp
「んん」
「あ、そう、カッコイイんだー! 超、見てみたい。会いたい!」
例えていうなら、街でたまたま芸能人を見かけて嬉しい人の感じ。
「王子かー、そうかー。いるのかあ」
「おあいお」
「おあいお?」
「ほはいお」
「ほはいお?」


118: ukineko866(sage)☆2017/11/09(木) 16:47:39 HOST:sp1-75-236-167.msb.spmode.ne.jp
あたしは何となく、小梅の茶色い耳に息を吹きかけた。
「んん」
ウサギは顔を上げる。
ビックリしたようだった。
あたしは尋ねた。
「美味しい?」
「あにあ?」
「タバコ」


119: ukineko866(sage)☆2017/11/09(木) 16:58:33 HOST:sp1-75-236-167.msb.spmode.ne.jp
茶色いウサギは口を開いた。
タバコがポトリと落ちる。
彼女は目を真ん丸くして言った。
「マズイ」
ウサギに表情があったら、顔をしかめていたかもしれない。
小梅は目だけで表情を作る器用なウサギだった。
木で出来た粗末な馬車の中は、煙が漂っている。
きっと、このにおいの味だ。
「そうだよね。あたしは吸ったことないから分かんないけど」
「さくら、腕を左右に引っ張ってみて」
あたしは目を何度か瞬いた後に、後ろ手に力を入れた。
ブチッという感覚と共に鈍い痛み。
「やった」
ちょっと信じられない思いで手首を見やる。
薄暗くて赤くなっているのかイマイチ見えない。
加えて、痛みという感覚もイマイチ鈍っている。
「小梅ちゃん、ありがとう!」
「ふふふん、どういたしまして。あたしって天才」
「スッゴーイ! めちゃめちゃ器用だよ! サバイバル上級者って感じ。冒険ファンタジーだね!」
あたしはウサギを褒めちぎると、痺れる体を叱咤してなんとか肘をついて、上半身だけ起き上がった。
腰に痛みが走り、顔をしかめる。
あたしは膝を折り、手を伸ばして足首の縄を解く作業に取り掛かった。


120: ukineko866(sage)☆2017/11/11(土) 18:30:12 HOST:sp1-75-233-72.msb.spmode.ne.jp
間違って固結びにしちゃった紐を解くより、より難しい。
爪を引っ掛けて取ろうとして、爪ごと剥がれそうになる。
「こっちもタバコで焼き切る?」
「うん、ありがとう。でも、手で解けるかやってみてから、無理そうだったらお願い」
「オッケー」
あたしは唸ってから、紐の結び目に添えた指先に力を入れる。
座ったあたしの周りを小梅が飛び回り、しばらくして足音を消す。
チラリと後ろを見やると、子ウサギは倒れていた女性の一人の胸元に乗っかっている。
湖のほとりで倒れていた方だ。
小梅は言った。
「血の匂いがする。体は拭いてある。服は着替えさせてある。けど、血の匂いがするよ。怪我でもしているのかもしれない」
「手当は?」
「わからない」
言うと、小梅は女の人の洋服の中にモソモソと潜り込んで行った。
「アザがある気がするけど、暗くて見えない。外傷は擦り傷がいくつか。深い傷じゃない」
「洋服は」
「うん?」
「下着は着けてる?」
着けてるとかじゃなくて、色々と思うところがあったあたしの質問に、ウサギはモソモソとしばらく動くと返事をした。
「着けてる。新しい下着だと思う。ただシートがしてあって血液のあとがあるけど、生理かも分かんないし。下着が絹かも。洋服も絹みたい。良く見えないけど、白系統の綺麗なワンピースと長い上着。でも、湖にいた時にこの人が着ていたのは、オレンジ系にカジュアルな服装の上下で、生地は綿か色落ちしていたから麻かも」
「ポリエステルかもよ」
あたしは真面目に化学繊維を考えた。
綿百パーセントより、少し安い。
「ポリエステルって何?」
「あたしたちの国の布の繊維の一つ。夏は麻が入ってると、洋服が涼しくて良いけど、そういえば色落ちするんだよね」
世間話の調子に戻して言うと、小梅もうん、と相槌を打った。


121: ukineko866(sage)☆2017/11/11(土) 18:43:22 HOST:sp1-75-233-72.msb.spmode.ne.jp
あたしはしばらく縄と地味に格闘する。
硬くて、下手に力を入れると爪が痛くなったり、本当に地味に大変だ。
「大丈夫?」
「縄の一部が気持ち緩んだかも」
「そっか」
御者の方からは泣いているような声は聞こえ続けるし、馬車はガタガタいう。
テスト勉強の時の集中力をここぞとばかりに使う。
どれくらい経っただろう、やっと、縄が緩み始める。
それからしばらくして、一気に緩み、縄はスルスルと解けたのだった。
あたしホッとしたのも束の間、床に手をついて起き上がる。
他の倒れている二人の縄を解きに掛かった。


122: ukineko866(sage)☆2017/11/11(土) 18:50:35 HOST:sp1-75-233-72.msb.spmode.ne.jp
雲を吹く 8

「フーアーユー?」
倒れている二人に返事はない。
何となく三人分の縄を解いて力を使い果たした気がした。
自分の足の縄の次からは要領を得たのでちょっとは楽だった。
あたしは木の壁を背にへたり込んだのだった。
「どういう人なんだろ?」
「さあ。例えば、偉い人の影武者かもしれないね。洋服が高級そうなのに雰囲気も顔も平凡だから。無理矢理、影武者にされるとかじゃない」
あたしは驚いて手元にモフッと横たわった小梅を見やった。
「影武者?!」
「例えばの話だよ」
子ウサギも疲れたようだった。
答える声に吐息が混ざる。


123: ukineko866(sage)☆2017/11/12(日) 10:41:13 HOST:sp1-75-233-72.msb.spmode.ne.jp
あたしはソロソロと床に手をついて、影武者かもと言われた女性のところまで行く。
後ろをチラリと振り返って言う。
「そういえば、偉そうな人だって、寝ている時くらい、偉そうじゃないと思うよ」
「そうかな。偉そうな人って、寝ている時も偉そうだと思うよ」
「なんとなく、それは悪口だなあ」
呟くと、小梅はケラケラと声を上げて笑った。
「あたしには美人に見える」


124: ukineko866(sage)☆2017/11/12(日) 17:50:32 HOST:sp1-75-233-72.msb.spmode.ne.jp
倒れている人は、やっぱり日本人とは違う顔立ちで、目鼻立が高い。
お人形さんみたいで、可愛いというよりは、幼さがない美人よりの顔立ちだ。
髪色は、確か湖では茶色に見えた。
暗がりで見ても、黒ではない気がする。
「何人なんだろう。異世界人? やっぱ、この人は美人だよ。小梅ちゃんは美人のハードル高くしてない」
「あたしとさくらの美的感覚が違うんだよ。その女の子よりあたしの方が可愛いよ」
「えー、小梅ちゃんはウサギだからなあ」
この人より更に平凡な顔立ちのあたしは、ウサギの小梅から見ると何に見えるというのだ。
声に出さないで、じーっと恨みがましい視線を向けるが、馬車の中をキョロキョロする小梅は気が付かないようだった。
あたしは小梅ににじり寄って、手を伸ばして、ヒゲのつけ根を指先でモフモフした。
「小学校の時、小屋にいたウサギのヒゲのつけ根、触るの好きだったなあ」
茶色い耳をウサギらしくピンと立てる小梅。


125: ukineko866☆2017/11/12(日) 18:26:27 HOST:sp1-75-233-72.msb.spmode.ne.jp
ウサギはしばらくじっとしていたが、ムズムズしたのか、一回だけピョンと跳ねた。
彼女は真剣な調子で口を開いた。
「もう、さくら。のんびりしている場合じゃないよね」
あたしは手を離して、目をパチパチした。
「うん、そうだった。縄を解いただけで力尽きて、つい」
「脱出できそうな気がしない。前方と後方のちょっと高い位置にガラスの窓と、左右の高い位置にふたつ空気口がある」
「えーっと」
言われた方向を見やる。
あたしはちょっと考えてから言った。
「たぶん、小梅ちゃん一匹なら、あの空気穴から出れるよ。ガラスを割ればあたしも馬車から出られるには出られるかも。でも」


126: ukineko866☆2017/11/12(日) 18:31:07 HOST:sp1-75-233-72.msb.spmode.ne.jp
ガラスを割った時点で、流石に御者の男も気が付いて、馬車を止めて様子を見に来るだろう。
そもそも、ガラスを割ってあの窓から脱出して、馬車から身を投げたら、怪我どころではないに違いない。
倒れている二人を見捨てるのも気がひける。
小梅は早速、空気口にピョンと飛び込んで、すっぽり十五センチほどの丸い穴に身体半分を突っ込んでいた。


127: ukineko866☆2017/11/12(日) 18:34:19 HOST:sp1-75-233-72.msb.spmode.ne.jp
ウサギは身体を引き抜くと、あたしを振り返って口早に言った。
「月の位置は東にある。日はまだ暮れたばかり。森を抜けて荒野の一本道。あたし一人ならすぐにこの穴から抜けて帰れそう」
「うん。あたしもあの窓を割ったら、あたし一人は身体を投げ出せる。でも、ガラスを割った時点で男に気付かれる」


128: ukineko866☆2017/11/12(日) 18:41:05 HOST:sp1-75-233-72.msb.spmode.ne.jp
あたしはポケットに手を突っ込んだ。
そういえば、ユーグから貰った銀のコンパクトがない。
盗まれてしまったようだった。
少しへこんだし、ユーグにも申し訳なくなったが、今はそれどころじゃない。
あたしはポケットの中のハンカチを手をぎゅっと握って、顔を上げた。
「御者には男の人が一人だっけ」
尋ねると、小梅は頷いた。
「うん」
「泣いてるんだよね。気持ちが弱ってる」
「うん」
あたしはさっき解いた縄とマッチとタバコに視線をやった。
「なんとか倒せないかな。とりあえず」


129: ukineko866(sage)☆2017/11/13(月) 11:53:33 HOST:sp1-75-233-72.msb.spmode.ne.jp
小梅はキョトンとしていたけど、しばらく進行方向と倒れている女性に交互に目をやり、何故か二本足で立ち上がると、自分の姿を見下ろしてから、再びあたしの方を見やった。
それから、言った。
「ありがとう」
「ありがとう?」
今度はあたしはキョトンとしてしまった。


130: ukineko866(sage)☆2017/11/13(月) 11:55:29 HOST:sp1-75-233-72.msb.spmode.ne.jp
「うん。仲間のウサギを食べられてしまって、倒したいのに倒せないでいたから、その一言はあたしの気持ちだったから、代わりに言ってくれてありがとう。さくら」
「ああ、いえいえ。どう致しまして。本当に何も出来なくて申し訳ない」


131: ukineko866(sage)☆2017/11/13(月) 12:00:01 HOST:sp1-75-233-72.msb.spmode.ne.jp
小梅はしばらく唸ってから、困ったようにヒゲを下げて口を開く。
「さくらとウサギの小梅の二人では、残念だけど対話が望ましい。さっきの暴虐を見る限り通用しないと思うけど」
「そう、そうね」
あたしも唸りながら、縄とマッチとタバコを拾い上げた。


132: ukineko866(sage)☆2017/11/16(木) 16:53:11 HOST:sp1-75-233-72.msb.spmode.ne.jp
視線を手元に落としていたが、急に視界が大きくぶれる。
あたしは体のバランスを崩して、床に尻餅をついた。
衝撃と驚きで、痛みを忘れる。
唐突に馬車は止まったのだった。
すぐに馬車の後部の所の戸が開かれた。
両開きの木製の戸だ。
あたしの息を飲んだ。
頭の中は真っ白だ。
男の人だった。
湖にいた悪そうな五人の一人である。
「うるさい」
彼は日本語で普通に言った。
「アイムソーリー。フーアーユー?」
あたしはポカンと開いた口元から、何故か発音もよろしくない英語で返事をしたのだった。


133: ukineko866(sage)☆2017/11/16(木) 16:56:40 HOST:sp1-75-233-72.msb.spmode.ne.jp
そもそも顔が外国人に見える。
英語で返しても仕方ない。
何人なのかはわからないけど、とりあえず、異世界人というやつだ。
「一人でずっと誰と話してる」
男が言ったので、頭が真っ白のまま返す。
「ラビット」
あたしは傍にいたウサギを指差して言った。


134: ukineko866(sage)☆2017/11/16(木) 17:01:35 HOST:sp1-75-233-72.msb.spmode.ne.jp
男が顔をしかめただけだったので、あたしは構わず言葉を繋げた。
「ウエアー、あー。マイネーム、イズ、アリマ。アーユーネーム?」
「ハロルド」
なんだ、名前がアメリカ人かイギリス人ではないか。
「あー、アメリカン? おあ、イギリス、イングランド、えっとー」
「何を言っている」
「これからどちらに向かわれるんですか?」


135: ukineko866(sage)☆2017/11/23(木) 16:43:33 HOST:sp1-75-209-127.msb.spmode.ne.jp
ハロルドといった異世界の人はちょっと面食らった顔をした後、普通に答えた。
「市場に向かう」
あたしは近くにいた小梅を手で探り、ふわふわを膝に抱っこする。
されるがままの子ウサギは温かかくて、不安が和らぐ。
とりあえず、市場と言われると、日本の築地なんかを連想する。
怖い見かけによらず、魚屋か八百屋なのだろうか。
「もしかして、スーパーマーケットなんかの社員さんですか?」
今の時代なら、市場に仕入れといえば大手スーパーの社員だろう。



136: ukineko866(sage)☆2017/11/23(木) 16:56:15 HOST:sp1-75-209-127.msb.spmode.ne.jp
「マーケット?」
顔が何を言っているんだ、だった。
なるほど、あたしたちの世界ならスーパーマーケットの社員だけど、ここは異世界だから、きっと勝手が違うのかもしれない。
子ウサギが小声で言った。
「ここは、ギブミーユアベイビーとか言えば、最悪、死なないかもよ!」
「ギブミーユアベイビー?」
あたしは子ウサギを見下ろして不思議になった。
「どういう意味?」
聞くが、今度はウサギから返事はない。
「駄目だ」
先に男の人が返事をする。
あたしの言葉ではないのに誤解されてしまったようだった。
「はあ。お腹が空いたです。えっと、アイム、ハングリー。バット、ディスラビット、スモール。アイドントイートディスラビット、ドントイートユー、ディスラビット」
なんか怪しい英語で小梅は食べないでと訴えてみたけど、日本語が通じるので普通に日本語で話せばいいのかも知れない。
でも、何でか異世界人だけど日本語もあたしの怪しい英語も通じるらしく、そこは異世界だと感心した。
「ハロルドさん、ユアネームイズ、クール。ファイト」
「ありがとう」
ハロルド素直に礼を言われたので、あたしは小梅を指差して言った。
「ディスラビットイズ、コウメ。ミーンイズ、スモールプラム」


137: ukineko866(sage)☆2017/12/03(日) 18:00:45 HOST:sp1-75-209-127.msb.spmode.ne.jp
このウサギの名前の名前は小梅です、意味は小さい梅ですと怪しい英語で話した。
すると、ハロルドは無言でじっとこちらを見ている。
あたしは焦って、小梅の背中の毛をぎゅうっと握った。
小梅が何か言ったけど、緊張していて良く聞き取れなかった。
暗くて良く分からないけど、日本人のように目が黒くない気がする。
異世界人の目なんて、直視すると心臓に悪いのかも知れない。
これってまずいのかも知れない。
何で呑気にしてたんだろう。
一秒経つごとに頭がクルクル空転するけど、何とかしなきゃってパニック寸前で踏み止まる。
あたしは小梅をますますギュッと強くつまみ、ウサギはぎゃ、とか何とか言ったけど、気にする余裕もない。
膝の上に視線を落とす。
縄やマッチを下にして小梅を上に乗せた手の平をささっとおもむろに背中に隠した。
あたしはぎこちなく笑いながら、もう一度、言った。
「このウサギは食べないで欲しいんですよ。子ウサギだし、あたしに懐いてくれたので」
「ペット?」
「違うけど」


138: ukineko866(sage)☆2017/12/03(日) 18:19:18 HOST:sp1-75-209-127.msb.spmode.ne.jp
あたしは緊張しまくっていた。
今とつぜん襲われて、斧だの鉈だの、冒険ファンタジー的な大剣なんかを振りかざされたらどうしようなどと、内心で怯えた。
いきなり彼が魔法を放ち、火の玉が脳天を直撃してもおかしくはないはずだ。
「まほう」
あたしは呟くように口を開く。
「まほう?」
ハロルドはおうむ返しだ。
あたしの方は急いで後ろ手にまわした手の中のマッチの箱を探る。
「ハロルドさんは魔法使いですか?」
「違う」
即答だったので、この世界に魔法使いは何かしらの形で存在するらしい。
あたしはマッチを一本取り出して、後ろ手のまま、左手にマッチの箱を持つ。
モソモソしているのを不審に思ったのだろう、ハロルドが顔をしかめた。
「何をしている」
「う、ウサギを食べないで」
マッチをすると、紙の滑る感触がした。
見えないので難しく、変な汗を背中にかいた。
「ペットじゃないんですけど、ウサギなのに犬みたいに懐いてくれて、ビックリです」
そういえば、この人、ウサギを食べないって言わないじゃないか。
何かもうちょっと愛想が良ければいいんだけど、真顔だから余計に怖かった。
彼が口を開く。
「そういえば、森に白いウサギがいた。あれも飼われているのかも知れない」
ソランジュのことだ。
「そうですよね。あたしも見かけました。夏なのに白いなんて、ずっと涼しい所にいるウサギですよね。茶色いのとは、よそのウサギ」
箱をくるりと回して、もう一度、マッチを滑らせる。
火はつかなかったけど、閃いた。
「あ!」
「なんだ?」
「そういえば! 白いウサギが先遣隊がどうとか言ってたから、そこの飼われているウサギだったのかも」
何度目かの挑戦でぼっという感触が手に伝わって、あたしは急いで左手でマッチの箱を落として縄を拾った。
ハロルドは変な顔をした。
「白いウサギが?」
あたしは焦りつつも会話を続ける。
「あ、いえ。森の中に人と最近できたという人の村があって、そこの人たちがよその国の先遣隊ということでしたので、そこの白いウサギかなあって」


139: ukineko866(sage)☆2017/12/03(日) 18:25:51 HOST:sp1-75-209-127.msb.spmode.ne.jp
「俺はそれを知らなかった」
何故だか、ハロルドの顔に影が差した。
「えっ! でも湖の近くでしたよ、村の場所」
後ろ手に熱が伝わる。
火が付いたのだ。
縄の焼ける匂いがした。
「俺たちは関係がない。国の民だ」
「ああ、あたしもどちらでもなくて、付き合いの浅い知り合いに連れて来られて、あたしは迷子なんです」
「引き返す」
あたしは火のついた縄をポイっと後ろ手のまま、ちょっと遠くに投げた。
ウサギの小梅が火に驚いたのか、あたしの横をすり抜けて、速いスピードでハロルドの横を通り過ぎた。
彼がウサギを振り返る。
あたしは頭がほとんど真っ白の状態のまま、ハロルドに全力で体当たりをした。


140: ukineko866(sage)☆2017/12/08(金) 16:53:56 HOST:sp1-75-211-47.msb.spmode.ne.jp
闘志というよりは、自棄に違いない。
行動より一歩おそく、脳はそう考えた。
グラリとハロルドの体が後ろによろめいて、あたしの上半身は彼の右腕からこぼれるように、前のめりで落ちていく。
黒い地面が見える。
視界に広がる地面に、気合いで踏み込んだ自分のスニーカーの足が踏み止まる。
ちらりと左を見やると、ハロルドもよろめいただけで踏み止まったようだ。
あたし構わず前を見据えてもう一歩を踏み出す。
小梅の小さい尻尾がついた後ろ姿が見える。
「小梅ちゃん、待って!」
走り出そうともう一回踏み出そうとしたところに、掴まれて引っ張られた感覚がして、肩に痛みが走る。
あたしはハロルドを振り返った。
「さくらちゃん!」
小梅のあせる声が夜の荒野に響き渡った。


141: ukineko866(sage)☆2017/12/18(月) 16:44:51 HOST:sp1-79-86-177.msb.spmode.ne.jp
頭が痛くなってきた気がした。
腕がビクともしないのを確認して、あたしは舌打ちを抑えた。
代わりに平静を装って口を開く。
「ハロルドさん、火事ですよ!」
「火事」
あたしが背後を見やると、ハロルドもそれを追って視線を流した。
彼がぎょっとしたのを見て、あたしは何となく満足した。
「何で火なんてつけたんだ」
彼は言い終えるや否や、あたしの腕をぱっと離したかと思うと、馬車の中に片手をついて身軽に飛び乗った。
「さくらちゃん、今よ。逃げるよ」
小梅の声が響く。
あたしは地面を思い切り蹴って走り出した。
学校のグランドくらいに固い地面で、走りやすい。
後ろは振り返らない。
全力疾走だ。
恐怖は真っ白の頭が相殺していた。
今の季節は夏で、それなのにどういうわけか寒い雪晴れの中をかけ抜けていく感覚だった。


142: ukineko866(sage)☆2017/12/18(月) 16:49:35 HOST:sp1-79-86-177.msb.spmode.ne.jp
雲を吹く9

どれくらい走っただろうか。
体育の授業でやる持久走の感覚を思い出して、疲労の度合いから、大体一キロくらい、四分半ちょっとの全力疾走だった。
荒野の土で出来た一本道だったけど、しばらくして道の周囲に岩だの疎らに木々も見え始める。
スピードをあたしに合わせてくれていた小梅がぴょんと目の前を横切った。
「さくらちゃん、こっちに逃げるよ」
「わかった」


143: ukineko866(sage)☆2017/12/24(日) 18:24:03 HOST:sp1-79-86-177.msb.spmode.ne.jp
早歩きに変えて呼吸を整えながら、岩場の隙間を体を滑らせるように歩く。
ふと不安に駆られたあたしは、不安を吐き出すように口を開いた。
「ねえねえ、えっと、消火に一分以上はかかるでしょ。女の人を二人、馬車から出して。その後に大体、一キロを三分で走れると追いつかれちゃう計算?」
「そうじゃない。でも、脇道逸れても、夜道でも、わかるかも。捕まえる気なら、すぐに追いつかれちゃいそうだよ」
小梅はせっせと岩場を先導しながら話す。
あたしはガーンって、ショックを受けながら答えた。
「ええ、どうしよう」


144: ukineko866(sage)☆2017/12/24(日) 18:30:11 HOST:sp1-79-86-177.msb.spmode.ne.jp
「どうしようって、今は一生懸命に逃げるしかないよ。追いかけて来ないかもしれない。それに月がまだ東の空の低い位置にあるし、このまま歩けば、夜の間に森に戻れるかもしれない」
「森かあ。森に帰ってもあたし的にあんまり解決になんない気がする。小梅ちゃんの家はそりゃ森の中だもんね」
あたしはくるぶし丈の草に足を取られてつんのめりながら答える。


145: ukineko866(sage)☆2017/12/24(日) 18:33:15 HOST:sp1-79-86-177.msb.spmode.ne.jp
「さくらちゃんの家はどこにあるの?」
小梅が尋ねてきたので、あたしは住所を思い浮かべてから、わかるかもしれないであろう国名だけを言った。
「日本」
「そうなの? あたしの家はセイランにあるよ」
「セイラン? へえ、中国の地名っぽい響き」


146: ukineko866☆2017/12/24(日) 18:35:18 HOST:sp1-79-86-177.msb.spmode.ne.jp
「中国」
ここであたしは呼吸が苦しくなって、会話を途切らせた。


147: たなか☆2017/12/24(日) 22:47:43 HOST:softbank126004193215.bbtec.net
おちんぽイクゥ… そうしてあたしは妊娠した。

148: ukineko866(sage)☆2017/12/28(木) 20:58:17 HOST:sp1-79-89-56.msb.spmode.ne.jp
岩の影が黒くて不気味だった。
夜の闇に静寂が落ちる。
あたしの心臓の芯が震えた気がした。
しばし呼吸を整えてから、気を紛らわすように無理に口を開いた。
「セイランって何だか女の子の名前みたい。中国とかインドとか」
何だか我ながら適当なことを言っている。
小梅は返事をした。
「チュウゴクもインドもあたしは聞いたことない。どっちも知らない土地の名前だよ。女の子の名前で合ってるんだけど、セイランは湖の北西に広がる森の地名にもなっていて、もっと湖から離れた北西にはコウランという地名にもなってる」
中国もインドも聞いたことないというので、あたしは驚いた。
「やっぱり異世界かあ!」
「イセカイ?」
「なんでもない。うう、今日の一日がやけにぶっ飛んでハードだと思ったけど、やっぱり、ここから先も冒険ファンタジーな世界が続くのかあ」
頭を抱えて、わめいて嘆きたい気分。
学校のテストどうしようで踏み止まっている心のストッパーが一気に壊れそう。
小梅は不思議そうな声音で付け足す。
「セイランは昼の白い月、コウランは夜の金の月という意味なんだ」
「どちらも綺麗な名前だね」
小梅が黙り込んでしまったので、あたしは心配して小梅ちゃんの様子を伺った。
「どうしたの? 小梅ちゃんはウサギだから月で餅をついているんだね」
小梅はぴょんと垂直に飛んでから振り返る。
「餅はついてないよ」
あたし声を上げて笑った。


149: ukineko866(sage)☆2017/12/28(木) 21:10:06 HOST:sp1-79-89-56.msb.spmode.ne.jp
ふいに足に痛みが走る。
岩の出っ張ったところにふくらはぎを擦り付けてしまったようだった。
足を覗いてみるが、月明かりでは良く怪我の状態など見えない。
ヒリヒリするな、と舌打ちしたい気分を抑えていたら、ふと不安に駆られる。
「そういえば、火を付けてしまったけど、馬車に乗っていた女の人に怪我や万が一のことがあったら、どうしよう」
「そうだね。ちょっと待って」
小梅が慎重に相槌を打つと、その小さな身体で岩場をぴょんぴょんと身軽に登っていき、ちょうどあたしの身長の倍の高さのところまであっさりと登り切ってしまった。
あたしは流石ウサギと感嘆の声を上げる。
ウサギの小さなシルエットが月明かりに照らされて立ち上がる。
「火の手は上がっていない」
小梅は言った。
「さくらちゃんの付けた炎は大きくならなかった鎮火されたのね」
「良かった」
「良くないよ。もう追いかけて来ているかもしれない。追いかけて来ないかもしれないけど、用心するに越したことない」



150: ukineko866(sage)☆2017/12/28(木) 21:23:13 HOST:sp1-79-89-56.msb.spmode.ne.jp
小梅が馬鹿に頼もしく見えたので、あたしの心の不安は月明かりのウサギのシルエットに半ばかき消されてしまった。
あたしが我知らず笑っていると、小梅が呆れた声と共に降りてきた。
「もう笑いごとじゃないよ! こちらはこちらで元からコウランが大変なんだ。そこに他所の国の先遣隊やら国の民を名乗る怪しい子売りかもしれない男まで出てくるし、やってらんないね」
「そうなんだ」
「コウランを助けなきゃいけないのにこちとら手掛かりがなくてね。とにかく急ぐよ今は逃げることが先決だ」
あたしはとりあえずあまり器用ではない脳の作りなので、素直に小梅の言う通り逃げることだけを考えて、一生懸命に岩の隙間を歩き出した。
何だか横歩きばかりで海底にいるカニの気分で、ちょっと悲しくなった。


151: うきねこ☆2017/12/28(木) 22:33:03 HOST:sp1-79-89-56.msb.spmode.ne.jp
〉たなかさん
レス。こちらに書き込んでいると、何にもしないで生きてきた。
たくさんの人生をこの掲示板の上で過ごしてしまって、私という人生には何もない。これからの道も何もない。私は誰?ここはどこ?という錯覚が起きる。(; ´ ▽ ` )ノ

なんか一瞬だけ。
でも、だいぶ現実が忙しいので、すぐに頭が現実に戻るというか。
することがたくさんあるので、仕事にとっとと戻るんですけど、書き込んだ後。
妊娠はして子供もいるうきねこです。(^^;;


152: うきねこ☆2017/12/28(木) 22:35:46 HOST:sp1-79-89-56.msb.spmode.ne.jp
暇つぶし掲示板ですけど、女の子向けのファンタジーですが、文章を書いても大丈夫なのか正直、不安。
こういう媒体って当たり前のように存在してみんな使ってるので、私もちょっと使ってみようという気分で使っています。(^^;;


153: うきねこ☆2017/12/28(木) 22:38:02 HOST:sp1-79-89-56.msb.spmode.ne.jp
わたくしごとですが、子育て中でたいへん忙しいです。(^^;;
三十五歳ママです!( ´ ▽ ` )ノ


154: うきねこ☆2017/12/29(金) 00:31:15 HOST:sp1-79-89-56.msb.spmode.ne.jp
〉どうやって育てるの?さん

どうって、我が家は普通に良い家族っす。
特に問題がないです。(^^;;


155: うきねこ☆2017/12/29(金) 00:33:30 HOST:sp1-79-89-56.msb.spmode.ne.jp
他所の若いお母さんよりも気遣い出来る優しいお母さんかなあ、私。フフフ。( ´ ▽ ` )ノという感じ。

156: うきねこ☆2017/12/29(金) 00:36:17 HOST:sp1-79-89-56.msb.spmode.ne.jp
主人も普通にサラリーマンで経済的に問題はないです。今のところ。

主人の両親や私の両親の両方の助けがあって、思ったより母親である私への負担が少ない感じ。
でも、会社が大変なので、いつ何時なにがあるのか分かんない。
というのが、現実です。


157: うきねこ☆2017/12/29(金) 00:36:53 HOST:sp1-79-89-56.msb.spmode.ne.jp
はい。(^^;;

お名前:

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